加齢に対するニューヨークと日本の女性の違い
ニューヨークのマダムたちは、見た目だけが若いだけではありません。考え方も行動も若いので、いくつになっても自分がしたいことを始めます。中略
<19ページより引用>
ニューヨークのマダムたちは、できない理由を探しません。やりたいことはやってみる。そのボジティブさと行動力が夢をかなえる第一歩なのです。
ニューヨークのクリエイティブデイレクターとして、ビューティー・ファッション・ライフスタイルなど感性ビジネスのスペシャリストとして活躍している著者。
パリからニューヨークへと仕事の場を広げている著者は、特にニューヨークは、自分の年齢を気にしない人が多いのだといいます。それは、日本の想像をはるかに超えているのだとか。
確かに、ファッション誌などで垣間見るニューヨークマダムからは、老人という雰囲気は一切感じられません。
かたや、日本では歳を重ねるほどに、見た目の衰えを気にして、アンチエイジングに必死になってしまう人が多い傾向であるといいます。
アンチエイジングという響きには、「加齢を止めるもの」というニュアンスが感じられますが、著者曰くアンチエイジングでは加齢を止められない。
それでは、どうすれば加齢をストップさせることができるのでしょうか。
加齢は生活習慣を変えることで変化する
加齢は歳を重ねることで、誰でも毎年一歳ずつ加齢しますが、老化は身体や肌の機能や状態が衰えることで、その速度や程度は個人によって違います。つまり生活習慣を変えることで、その速度や程度は個人によって違います。
<27ページより引用>
体内年齢とは、基礎代謝の年齢傾向と体組成の年齢傾向の二つを測定し、「どの年齢の体組成と近いか」を表現したものであると著者はいいます。
筋肉量が多く、基礎代謝が高いほど、体内年齢は若くなるというのです。
たとえば、不健康な生活習慣を長年続けてきてしまったとしたら、その人の健康年齢は、実年齢よりも確実に高くなっている。つまり、実年齢よりも早く歳をとってしまっているということにつながります。
同じ歳でも、実年齢より若く見える人とそうでない人の違いはそこにあるようです。加齢や老化がパッと見てわかりやすいのは、肌の質感によるものが大きいですが、ビューティーの仕事をしている著者は、一般的にゴールデンタイムといわれる時間には寝ていないのだといいます。
ゴールデンタイムとは、午後10時から午前2時といわれていますが、実は、成長ホルモンは入眠から3~4時間の間に集中して脳下垂体から分泌される。
重要なのは、寝付いてから3~4時間にしっかり熟睡することだというのです。
つまり、早い時間に寝るよりも、眠りはじめに質のいい睡眠を取れるかどうかが大事であるといえるでしょう。
感情は健康を左右する
加齢も気になりますが、やはり心臓病、がん、脳卒中、動脈硬化、糖尿病などの生活習慣病は、健康に生きていく上で、もっと気になるところです。著者は、そうした病気のリスクを高める感情があるのだといいます。
たとえば、怒ると、人間の身体には顔が赤くなったり血圧が上がったりと、内部でいろいろと変化が起きる。怒りなどの不快な感情は、身体にも悪い影響を与えるというのです。
逆に、希望、喜び、勇気、幸せなどの快い感情は、脳内の快感ホルモンが自律神経に作用して心拍数や血圧を正常に保ち、リラックスして血流が良くなる。
心のあり方も、食生活や運動と同じように、生活習慣の一つであり、健康を左右する一つであるといえるでしょう。美容・食事・睡眠・そして感情……。すべての生活習慣が、今の自分、将来の自分を形作っていくということを、常に忘れずに過ごしたいものです。
タイトル:いくつになっても綺麗でいられる人の究極の方法
著者:カツア・ワタナベ
発行:青春出版社
定価:1512円(税込)