外国人向けの日本の夏のツアー
夏の風物詩と言えば、花火に夏祭りですね。でも日本の夏にはまだまだ見逃せない見所がたくさんあります。グローバル的なツアー会社「トラファルガ」が主催する日本の夏のツアーの1つに東京から始まり富士山麓、飛騨高山、金沢、京都、広島を訪れ、大阪で終わる13日間のツアーがあります。東京、京都、大阪、広島は外国人の日本旅行では定番になっている観光スポットですが、富士山麓と飛騨高山は文化や自然だけでなく避暑地としての魅力があり、また金沢は外国人にあまり知られていない日本の文化がたくさん残っている所です。そこでこの3つのスポットに焦点を当てその魅力をご紹介します。
夏の涼を味わう富士山麓
富士山麓では、まず山中湖近くにある忍野八海(おしのはっかい)を訪れます。忍野八海は、富士山の伏流水が流れ込む湧水池で、富士山の世界遺産の構成資産に選ばれています。湧水池は全部で8つ。八海の名前はそこから付けられました。忍野八海では、透き通るような水が夏の涼を演出し、天気が良い日には池に富士山の姿が映ります。
■忍野八海
公式サイト:http://www.vill.oshino.yamanashi.jp/8lake.html
次は河口湖に移動し、そこから天上山まで「富士パノラマロープウェイ」通称「カチカチ山ロープウェイ」に乗ります。このカチカチ山は、誰もが子供のころに聞いたことのある民話「カチカチ山」のことで、天上山のことを意味します。ロープウェイから見える河口湖の雄大な風景は絶景そのもの!南側にはどかんと座った富士山が見えます。
■富士パノラマロープウェイ
公式サイト:https://www.mtfujiropeway.jp/
世界遺産と歴史の飛騨高山
飛騨高山では、白川郷と並んで世界遺産に登録されている五箇山を訪れます。冬の合掌造りはよく観光ポスターに使われますが、夏のグリーンに囲まれた合掌造りもまた違った味わいがあります。
■五箇山
公式サイト:http://gokayama-info.jp/
高山では飛騨の山中和紙の紙すき体験ができます。冬雪深いこの地方では「こうぞ」という名の植物を材料に紙を造り雪に晒します。この手法がこの地方独特の紙質を造り出しています。
■山中和紙いなか工芸館
公式サイト:https://www.hida-kankou.jp/spot/3297/
飛騨高山で見逃せないもう一つのスポットが古い町並みです。雨が降るとさらに趣が深まるとも言われるこの古い町並みの家々は、現在では伝統工芸やカフェなどのショップに生まれ変わっていますが、街の雰囲気はそのまま残っています。
■高山の古い町並み
公式サイト:http://kankou.city.takayama.lg.jp/
飛騨高山のグルメで一番有名なのは、やはり飛騨牛ですね。過去に全国和牛能力共進会のブランド牛品評会で金賞に輝いたこ
ともある黒毛和牛肉です。地元のホテルや食事処では夏向けの飛騨牛和食会席などを用意しています。
ともある黒毛和牛肉です。地元のホテルや食事処では夏向けの飛騨牛和食会席などを用意しています。
■飛騨牛
公式サイト:http://www.hidagyu-gifu.com/
参考サイト(食事処案内):https://www.hida-kankou.jp/s/hidagyu/
伝統工芸の城下町金沢
金沢ではまず日本3大名園の1つである兼六園を訪れます。兼六園は何代も続いた加賀藩主によって長い歳月をかけて整えられた廻遊式の庭園です。そのため、庭園をぐるっと散策しながら植物、池、東屋などを楽しむことができます。
■兼六園
公式サイト:http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kenrokuen/about.html
金沢のもう一つの見所は長町武家屋敷でしょう。武家屋敷の中では野村家の建物が良く保存され当時の様子をうかがうことができます。また、長町エリアにはその他にもユニークな建物やショップやたくさんありますから少し時間をとって散策することをおすすめします。
■長町武家屋敷
公式サイト:http://www.nagamachi-bukeyashiki.com/
この長町エリアの近くにある近江町市場では金沢の新鮮な魚介類のグルメを楽しむことができます。中でも金沢の海鮮丼は見逃せません!
■近江町市場
公式サイト:http://ohmicho-ichiba.com/
参考サイト(食事処案内):https://kanazawa.cc/ohmichoichiba-kaisendon.html
金沢は金箔の生産でも有名な所です。なんと全国の99%の金箔が金沢で生産されているのです!そんな金箔で作った工芸品や金箔関係の資料に触れることのできるのが金沢市立安江金箔工芸館。この工芸館は日本で唯一の金箔博物館で、館の建物の入口のロゴや天井のドームには純金3号色の金箔で装飾が施されています。
■金沢市立安江金箔工芸館
公式サイト:http://www.kanazawa-museum.jp/kinpaku/
まとめ
外国人が日本の夏をどのように楽しむのか、トラファルガ主催のツアーを参考に、その中心となる富士山麓、飛騨高山、金沢に焦点を当て詳細をご紹介しました。夏の日本の魅力、再発見していただけたでしょうか。