この快感体験、「ひとり研修」で試してみませんか?
作品を選んだら、まず頭の中で、その作品からどんな音が聞こえてくるか想像してみてください。「雨の音」や「静かなクラシック音楽」「激しいロック」のような、大きな枠でも充分。好きなミュージシャンの楽曲でももちろんOK。次に、お手持ちの音源を用意。お持ちでなければ、You tube等で思い浮かんだワードを検索して、なんとなく該当しそうな音源を見つけます。
作品を選んだら、まず頭の中で、その作品からどんな音が聞こえてくるか想像してみてください。「雨の音」や「静かなクラシック音楽」「激しいロック」のような、大きな枠でも充分。好きなミュージシャンの楽曲でももちろんOK。次に、お手持ちの音源を用意。お持ちでなければ、You tube等で思い浮かんだワードを検索して、なんとなく該当しそうな音源を見つけます。
では、音を流しながらもう一度作品を見てみましょう。
・・・「見る」だけ、「聞く」だけ、の時には眠っていた何かが目覚めてくるのを感じませんか?
慣れてきたら、作品を変えたり、音を変えたり。楽曲のサビで、スパッと作品を切り替えるなど、曲に作品を乗せてみたり。最初に思い浮かんだものとは違うジャンルの曲をあてたら、全く違う作品に見えて来た、なんて事もありますよ。
これぞ、美術館ではできない「ひとり研修」の醍醐味。
(注:美術作品画像には、画家や作品所有者、撮影者の権利が有効なものもありますので、ご注意を。個人の範囲でお楽しみください!)
これぞ、美術館ではできない「ひとり研修」の醍醐味。
(注:美術作品画像には、画家や作品所有者、撮影者の権利が有効なものもありますので、ご注意を。個人の範囲でお楽しみください!)
今月の作品は・・・
これは、アンリ・マティスの《イカロス》と《ナイフを投げる人》(ポーラ美術館所蔵 画像提供)。マティスが晩年、切り絵の技法で取り組んだ実験作で、1947年に刊行された挿絵本、その名も『ジャズ』からの2作品です。
マティスの作品は、この『ジャズ』のみならず、いずれも非常にリズミカル。実際、音楽はマティスの創作活動、また人生に欠かせないものだったようです。
彼は『ジャズ』のテキストに、こう書いています。
マティスの作品は、この『ジャズ』のみならず、いずれも非常にリズミカル。実際、音楽はマティスの創作活動、また人生に欠かせないものだったようです。
彼は『ジャズ』のテキストに、こう書いています。
“ジャズ―生き生きとして激しい色調のこれらのイメージは、サーカス、民話、そして旅の記憶が結晶化したものから派生している。私はこのページを、私の色彩とリズムの即興によって同時におこる効果を和らげるために書いている。それぞれのページは、音が鳴り響く場を形成し、それらの個性にあわせて支え、包み込み、守っている”
(ポーラ美術館『紙片の宇宙』展図録 『ジャズ』解説より)
(ポーラ美術館『紙片の宇宙』展図録 『ジャズ』解説より)
題名から、必ずしもジャズ音楽を考える必要はありません。見る、聞く、そしてまた見る事をぐるぐるつなげて、自由に楽しんでみてください!
最後に、以前『ジャズ』をテーマに制作した映像をご紹介します。1+1の例として、お楽しみください。
“Henri Matisse - JAZZ: Artists Books by 20th Century Masters”
(ポーラ美術館『紙片の宇宙』展で上映)
“Henri Matisse - JAZZ: Artists Books by 20th Century Masters”
(ポーラ美術館『紙片の宇宙』展で上映)
Henri Matisse - JAZZ: Artists Books by 20th Century Masters
via www.youtube.com
名画を観てひとりアート研修。「黒」に近づいて、感じる心を深めてみる
こんにちは。芸術の秋ですね。美術展用映像・コンテンツ企画製作= “美術展のクロコ業”十余年の、かってんともこと申します。あなたは、アートに接して感じたことを人に語ることができますか? 企業にも導入されているアート研修をおひとりさまでも。美術「ひとり研修」第2回目は、「黒」にまつわるお話です。