「天才」と「AI時代人材」の育て方がわかる!落合陽一の教育本

筑波大学准教授、経営者、メディアアーティストと多方面に才を持つ落合陽一氏。 “触れて変形させられるプラズマ光”や「ピクシーダスト」という“音で物を浮かべる技術”は、STAGEでも紹介しました。そんな彼が「学び」について執筆。自身が受けた教育にも触れ話題になっています。
2019.2.3

天才・落合陽一の作り方がわかる!?ゼロヒャク教科書

落合陽一さんが2018年12月に出版した本著書は「0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる 学ぶ人と育てる人のための教科書」とタイトルが長いのです。そのため著者自ら「ゼロヒャク教科書」と略称をお勧めしています。
落合陽一氏の著書は難しすぎるといわれますが、この本は親にも子にも読みやすく書かれています。
内容はずばり、生涯教育です。ですので、これから子どもを育てる人のみならずリカレント教育(学びなおし)を受けたい人にも響く内容だと思います。しかし「落合陽一のような天才はどうやったら育つのかしら!」こう思って本を手に取る子育て中の親達が、購買者のボリュームゾーンでしょう。
落合陽一氏の父親は言わずと知れた落合信彦氏です。この著書に描かれる両親の姿からは、子どもを周囲と比較したり、テストの点にこだわるような類の教育熱心さは見受けられません。
親であれば、子どもに高学歴を勝ち取って欲しいと願う人が多いと思います。効率的な受験勉強のために受験塾に通わせますよね。
しかし落合氏は、攻略法ばかり学んできた学生は大成しないとバッサリ。また、文系・理系に分かれて要らないものは捨てる今のやり方では、考えの幅が広まらない、むしろ足かせだといい切ります。

注目!落合陽一はどんな教育を受けてきた?

第2章「落合陽一はこうしてつくられた」では、落合陽一氏が幼稚園から大学院を修了して現在の活動に至るまでをまとめてあります。
3~6歳までは、帰宅後は日曜日以外すべてお習い事です。ピアノと音楽、算数と理科、空手など体操、実験教室、絵画、公文式と毎日ですが、特筆すべきはすべて幼稚園児の落合陽一氏が自分からやりたいと言ったということ。親の強制は一切ないそうです。またすべて一流講師陣による家庭教師で、ピアノはピアニストから、算数理科は東大院生から、絵画は画家から習ったそうです。
8歳のときに世の中はWindowsの登場でネット社会突入。当時のPCは40万と高額でしたが、祖父を説得し買ってもらうことに成功。初期設定はオペレーターに電話して全て自分でやったそうです。3DムービーやHP作成が遊びだったという天才ぶりです。
興味を持ったものはすべてやってきた子ども時代。家中の機械を分解しても怒らない親に育てられ、高校時代は友人と青春18きっぷで全国行脚。読んでいて気持ちのいい天才教育です。「私もこんな風に子育てがしたかった」と思う人もいるかもしれません。しかし今からでもまだ遅くありません。

STEAM教育のA(Art)の重要性

本書ではSTEAM教育の必要性を訴えています。STEAMは次の頭文字を合わせた造語です。
サイエンス(科学)、テクノロジー(技術)、エンジニアリング(工学)、マセマティックス(数学)、アート(美術)
STEM教育とは、オバマ大統領がITはじめ先端産業を以てアメリカの国力を再復活させるために重点をおくべきと訴えた教育のことで、ここにはArtはありませんでした。
しかし、シンギュラリティ(2045年にAIが人間を超す特異点)に向かう今、人間がAIに使われる側でなく使う側に立つには、STEMプラスArtも必要だと考えられています。
落合氏は、Art的視点が数学や技術的解決を要求する事例が非常に多いと指摘します。実際、科学なくして芸術はなりたたないことも例を挙げ説明しています。
Artは伝統芸能でもアイドルのコンサートでも、どんどん触れるべきだと語ります。

まとめ

落合氏の著書にしては身近なテーマで読みやすかったです。子供時代の興味が赴くままの知的探求、大事なのですね。そして芸術に触れ、楽しむことも。コンサートやアニメでもいいそうです。確かに、SFアニメのモチーフには夢溢れるものが多く、それらが若き科学者のモチベーションとなってきた例は多いはず。せっかくの子育て、落合氏に習い楽しみたいものです。
出典:
学ぶことが楽しい親子になれる『ゼロヒャク教科書』
https://www.inter-edu.com/article/book/book-181213/

しーな

システム開発業の夫を手伝いながら身に付けた知識で、2017年からIT業界を中心に扱いライティングをしています。3児の母です。IT業界や成功者に興味があります。

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