2018年9月12日 更新

「いつかは住みたい」サンフランシスコでの生活費

アメリカ西海岸の港湾都市として有名なサンフランシスコ。半島に連なる摩天楼、オーシャンビューの高級住宅街、人でにぎわうフィッシャーマンズワーフなど、海と都市が融合した明るい街並みは多くの人に愛されています。

サンフランシスコといえば、シーフード。港が見えるレストランで新鮮な海鮮料理をいただいたり、気軽な屋台で名物のクラムチャウダーをいただいたりと、シーフードグルメには事欠きません。幅広い人種が住むため、中華、イタリアン、エスニック、日本料理などの世界各国の料理店が豊富に立ち並びます。
問題はお値段……ですが、外で和食を食べたい場合は、やはり日本の1.5~2倍はかかります。例えば、一風堂サンフランシスコ店の場合……辛タンタンメン18ドル、ポークバンズ4.5ドル、スーパードライ8ドルなど。居酒屋「Gochi」では、かけうどん、ざるうどんがそれぞれ9ドル。煮込みハンバーグ定食13.4ドル、刺身定食21.5ドル、牛丼12.5ドルなど。枝豆4.5ドル、ポテトサラダ4.5ドル、刺身盛り合わせ25ドル、鶏唐揚げ5.6ドル、ふろふき大根6.5ドル、野菜炒め8.5ドル、梅おにぎり7ドルなど日本の居酒屋メニューも食べられて、駐在員などには人気が高そうです。
そして、日本でおなじみ「やよい軒」もサンフランシスコ近郊にありました。パロアルトという高級住宅街にある店舗ですが、なす味噌とサバの塩焼き定食23ドル、からあげ定食17.4ドル、生姜焼き定食19ドル、とんかつ定食19.5ドルなど。日本の「やよい軒」ではいずれも1,000円しないメニューですので、やはり2倍程度は覚悟しておいた方がよさそうです。

次に、自炊する場合を考えて、現地のスーパーマーケット情報をチェック。スーパーマーケットチェーン「Lunardi’s」の土曜特売のチラシを見てみると……
アボガド(4個)5ドル、ブロッコリー(1株)1.69ドル、ロメインレタス(2玉)6ドル、骨付き七面鳥(1ポンド=約450g)5.99ドル、豚肉のスペアリブ(1ポンド=約450g)2.99ドル、イングリッシュマフィン(6個パック)2.99ドル、冷凍ピザ4.49ドル、シリアル(3箱)6ドル、ワイン(1本)10.99ドル~、ミニッツメイドのオレンジジュース2.79ドルなど、思ったより高くありません。東京都心のスーパーマーケットと大差ないのではないでしょうか。
このスーパー、生鮮食品のクオリティの高さに定評があり、デリのスープや惣菜も美味しいグルメスーパーだということですが……お惣菜(1ポンド=約450g)6.99ドル、海老の天ぷら(1個)1.29ドル、カニフライ(1個)3.99ドル、スモークサーモン(1ポンド=約450g)16.99ドルと、お惣菜のお値段も日本のデパ地下や駅ナカと同じか、それ以下のように思います。
日系のスーパーマーケットも充実し、白菜やネギ、しょうゆ・味噌などもいつでも手に入るようです。自炊すれば食費は、日本に住むのと同じぐらいか少し高い程度で何とかなるかもしれません。
自炊の費用が日本と変わらない程度(※)だと考え、仮に単身家庭で約2万6,000円と試算し、これに週2回の和食ランチ(約30ドル×4)、週1回のディナー(アバウトに約50ドル×4)を加えた、約6万円程度が、サンフランシスコの1人暮らしで1カ月にかかる食費なのではないでしょうか。
…もっとも、短期移住の場合、エンターテインメントとしての食も大事ですから、その場合外食が増え、食費が跳ね上がることも予想できますね。

※日本の単身世帯の食費の月平均は約4万円(総務省統計局 平成27年家計調査報告より)で、外食費や酒代を除くと約2万6,000円。

交通手段は充実!

サンフランシスコの交通には、MUNI(ミュ二)と呼ばれるバスや路面電車、地下鉄、ケーブルカーなどがあり、路線もかなり充実しています。大人の運賃は、バスと路面電車のSingle Ride(片道切符/現金の場合)で2.75ドル(約300円)。90分以内なら乗換もできます。ケーブルカーは片道7ドル(約800円)。そして、バス・電車・ケーブルカーを1カ月乗り放題できるマンスリーパスが75ドル(約8,300円/2018年9月から78ドルに値上げ)です。毎日交通機関を利用する方は、このマンスリーパスがお得のようです。ちなみにこのマンスリーパス、所得が2万4280ドル(約27万円)以下の低所得者(1人世帯/住民限定)の場合、半額で利用できるというので、該当者は申請したほうがよさそうですね。
タクシーで移動する場合、初乗り運賃(5分の1マイル=約300m)が3.5ドル(約390円)、その後約300m走るごとに0.55ドル(約60円)。ちょっとした移動にはタクシーもよさそうです。

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