「いつかは住みたい」メルボルンでの生活費

イギリスのエコノミスト誌が毎年調査している「世界で最も住みやすい都市」ランキングにおいて、6年連続1位に選ばれているオーストラリア・メルボルン。豊かな緑が街中のいたるところにあふれ、公園も多いことから別名「ガーデンシティ」とも呼ばれています。

2018.01.25
今回は将来的にメルボルンで生活してみたいという人のために、メルボルンで暮らすのにかかる費用を試算し、一カ月あたり一体どのくらいのお金が必要なのか、その生活費を項目ごとにご紹介します。興味のある人はぜひ参考にしてみてください。

メルボルンの家賃相場は年々上がっている

オーストラリアの2大都市であるシドニーとメルボルンでは近年、地価が高騰しており、住宅バブルという状況が続いています。メルボルンでは、移民による急激な人口増加がその一因だと言われており、今後もこの高騰は続くと予想されています。
そんなメルボルンの家賃相場ですが、賃貸には「シェアルーム」と呼ばれる2人以上で住むタイプと「オウンルーム」という個人の部屋が用意されているタイプの2つがあります。オウンルームは個人の部屋があるといっても、風呂やトイレ、キッチンが共同である場合も多いようです。また、家賃は月単位ではなく週単位で計算します。オーストラリアでは給料が週払い制のところが多く、それが影響しているのかもしれません。
オウンルームを借りる場合、週250~350ドル、つまり月1000~1400ドル(約8万4000~11万8000円)くらいが相場のようです。また、家賃には光熱費やインターネット使用料などが含まれる場合もあるようなので、東京と比べると少し割安な印象ではないでしょうか。(1オーストラリアドル=84円で計算)

メルボルンはカフェで有名な街

メルボルンはカフェが有名だと聞いて意外に思う方もいるかもしれませんが、オーストラリアの中でカフェの数が最も多い都市で、その数はパリをも凌ぐと言われています。また、独自のカフェ文化が発達しており、メルボルン特有のコーヒーメニューや飲み方が存在します。メルボルンでは朝食のことをブレッキーと呼び、カフェでブレッキーを楽しむ人も多いようです。
しかしながら外食に関しては、高いと言わざるを得ない点が多く、カフェでのブレッキーでさえも1食軽く15ドル(約1200円)超え、さらにランチともなると25ドル(約2100円)以上、ディナーは50ドル(約4200円)プラスサービス料などということもあり、外食の際に思わぬ高額でついお金を使ってしまうことがあるので注意が必要です。
一方、自炊に関して言えば、日本と同等くらいか、それ以下の値段で基本的な食材が買えると考えてよいでしょう。特に、日本でもオージービーフとして有名な牛肉をはじめ、ワインやパスタ、野菜や果物などは安く手に入るようです。
一カ月あたりの食費は外食と自炊の両方をすると考えて、1人暮らしの場合およそ300~400ドル(約2万5000~3万3000円)くらいでしょう。

メルボルンのトラムは無料区間がある

メルボルンの主な公共交通機関は電車、バス、トラムがありますが、このうちトラムに関しては「フリートラムゾーン」と呼ばれる無料区間があり、区間内であればタダで乗り降り自由なのが大きな特徴と言えます。無料区間となっているのはCBD(セントラル・ビジネス・ディストリクト)と呼ばれるメルボルン市内の中心部で、もちろん誰でも利用できます。
トラムの無料区間外に出る時は、電車やバスに乗車している時にも使える共通のICカードである「マイキ」を持っていると便利でしょう。これは日本のSuicaやPASMOと同じように金額がチャージできるほか、1週間単位で買える短期パスや28日以上から購入できる長期パスとして使うこともできます。28日以上からという条件を見ると、オーストラリア独特の給料体系である週払い制がここにも表れていますね。
長期パスの料金はゾーンごとに異なり、移動距離のゾーン数で決まりますが、一番高く見積もった場合、1日あたり4.92ドル(約416円)となっているので、仮に28日分を購入したとすると137.76ドル(約1万1000円)となります。ちなみに年間パスに当たる365日分を購入すると、40日分が無料となりお得です。
メルボルンで暮らすために必要な生活費の目安をご紹介しました。これらを参考にして夢の移住への第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
飯村泉

飯村泉

レジ横の募金箱に小銭を入れる人に悪い人はいない!が信条のライター。
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