「名前を売る」ためにできることを尽くす!
見城徹『たった一人の熱狂』を手掛けたときの事。本を作ったことがない新人編集者が伝説の編集者・見城徹に手紙を書き一冊のベストセラーを作る。このストーリーそのものが「記事になる」と感じた箕輪氏はSNSで発信していたところ、案の定「大物を口説く方法」というインタビューが何本も舞い込んだのだそう。
さらに、自身のオンラインサロンで大物ゲストを呼んだ1000人規模のイベントを主催した時には、予想外のトラブルが連発。メンバーは不眠不休でなんとかイベントを成功にこぎつけたのですが、イベント直後に箕輪氏はスタッフにあるアドバイスをしました。それは「成功するまでにどんな苦しいことがあったのか、今すぐにおもしろおかしくブログに書いたりインタビューを仕込んだりして、自分を売った方が良い」というもの。
「自分の名前を刻むまでが仕事」という彼のアドバイスは非常に分かりやすく、誰にでも実践できそうです。
とにかくスピーディーに!
今の時代、編集者になろうと思えば“今すぐ”ホリエモンに「今までの名言をまとめて電子書籍にしてもいいですか?」と聞いてみればいい。イラストレーターになりたいなら片っ端からインフルエンサーのツイッターアイコン用の似顔絵を勝手に描いて送ればいい。とにかく「今やる」ことでチャンスをつかむのが弱肉強食の時代を生きる秘訣だと言います。
そして誰もがチャンスを得ることが簡単になったいま、意味のない修行や下積みを重ねたり、古い慣習にとらわれて時間を無駄にしたりするのはNG。例えば世の中には「スピード相場」というものがあり、出版業界なら「本を作るのは6カ月」「デザインは1週間」「会議は1時間」という常識がありますが、そんなものはすべて無視!とにかく生産性を意識すべき。時間のない状況は人の集中力を飛躍的に上げ、制約がイノベーションを生み出すのです。
堀江貴文氏も「寿司職人の修行は意味がない」と発言して炎上してしまいましたが、その本質は箕輪氏の主張とイコール。両氏が認め合い、ビジネス界で成功しているのもうなずけます。
狂人的な熱量で働き、今や書店に彼が編集した本を集めたスペースが設置されるほど。そんな彼の働き方はフリーランスの人、副業を考えている人の大きな助けになると感じました。
「10年後の仕事図鑑」を読んで、未来の働き方を考えてみる

AIに関する最新ニュースが毎日のように伝えられていますが、同時に「人工知能に仕事を奪われる」という問題についても見聞きする機会が増えたように感じます。例えばテレビ朝日の歴史ある討論番組『朝まで生テレビ』でもAIを3時間丸ごと特集していましたが、その論客のひとりに落合陽一氏の姿もありました。