2019年12月16日 更新

楽しみながら思考力を鍛える5つの映画

世の中には一挙両得といった話はそれほどありません。今回は、楽しみながらなんと社会人として不可欠な思考力を鍛えることができる映画をご紹介したいと思います。

作品:「マネーボール」(原題:「Moneyball」)
主演:ブラッド・ピット、フィリップ・シーモア・ホフマン、ロビン・ライト、
制作:2011年(米国)
主人公は、オークランドアスレチックスのゼネラルマネージャー(GM)。GMとして貧乏球団を任されましたが、優秀な選手はすぐにお金のあるチームに引き抜かれてしまいます。だからいつも最弱。そんなある日、野球経験はないもののデータ分析が得意な人物と出会い、彼の思考が大きく激変します。そこからは、他のスカウトとは違う視点──統計を駆使した客観的な評価(セイバーメトリクス)で選手を評価。統計的要素をベースボールに導入するという柔軟な思考と、それが生き詰まったときの対処法が融合し、チームに奇跡が起きます……。人間としての生き方としても参考にもなる映画です。

4.「巨大企業の不正を暴く話」だが、それを阻止したい企業のやり方がすごい〜卑怯思考

巨大たばこ産業の不正を告発するため、内部(インサイダー)で働いていた科学者とテレビ局のプロデューサーが大きな圧力に立ち向かっていく実話を元にした映画です。告発する主人公たちに注目が集まりますが、それを阻止する企業の「追い込み戦略」が凄まじく、その卑劣さを知っておいて損のない作品。
作品:「インサイダー」(原題:「The Insider」)
主演:アル・パチーノ、ラッセル・クロウ
制作:1999年(米国)
企業のずるさ、賢さが随所に散りばめられています。アル・パチーノ演じるTVプロデューサーがたばこ会社の元社員のラッセル・クロウに接触。それはたばこ会社の不正を告発するため。しかし、会社側は引越し先を見張り、脅迫メールを送ってくるし、家族を危険にして追い込もうとするし、なんとも卑劣。まさに卑劣のデパート。企業が収益を守るためにはなんでもする典型的な話。極端ですが、このような企業のやり方を知っておけば戦い方がわかりますよ。

5.政治の舞台で頂点まで上り詰める〜戦略的思考

Free photo: America, Washington, North America - Free Image on Pixabay - 2188629 (1957)

映画から離れてしまいますが、アメリカのドラマです。アメリカの政治について日本ではあまり知られていません。知られているとすれば二大政党制、大統領制、上院下院程度でしょうか。世界一権力を持つホワイトハウスと議会を操る下院議員のひとりが頂点まで上り詰めるドラマ。
作品:「ハウス・オブ・カード 野望の階段」(原題:「House of Cards」)
主演:ケビン・スペーシー、ロビン・ライト(このコラム2回目登場!)
制作:2013年2月〜(米国)
このドラマは、内容的には少し過激です。何が何でも権力を手に入れます。反対票を投じようとする議員を説得するための思考や、票集め、強大な敵をねじ伏せる為の作戦、巻き込み力、交渉力などを学ぶことができます。好みが出るドラマですが戦略思考の一旦を垣間見るにはよいドラマです。ところで最近、トランプ大統領がオバマケアの修正案を断念しました。このドラマを見て入れば簡単にその理屈を理解できますよ。
読書も良いですが、是非「映画」を楽しみながら思考力を高めてみませんか。
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渋谷 豊 渋谷 豊
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