スティーブ・ジョブズとビル・ゲイツはどうして不仲になった?
不仲であることで有名なこの2人ですが、元々は同盟を組んでいました。
2人の間に亀裂が入ったのが、後にゼロックス問題と呼ばれる事件です。ジョブズはゼロックス社の技術を使用し、自身の製品を世に送り出す準備をしていました。
ところがゲイツはジョブズに何の相談もなく、ゼロックスの技術を用いたWindowsを発表してしまいます。
元々、2人の性格や物作りに対する姿勢は違っており、ジョブズが職人ならゲイツは商売人の傾向が強いところがありました。どちらにしろ、いずれは問題を起こしていたのかもしれません。
性格や物作りに対する姿勢の違いなど真逆の性質を持った2人ですが、実は多くの共通点を持っています。
幼少時代から勉強熱心だった2人
幼少時代のジョブズはとても手がかかる子どもといわれ、小学校時代は授業中に花火をするなど問題行動が目立ちました。
1965年に女性教師との出会いにより勉学に目覚め、11歳の年齢ながら知能検査で「高校2年生レベル」と判定され、中学に飛び級で入学しています。
一方ゲイツは裕福な環境に生まれながら、特に贅沢をせず本を読みふける日々を送っていました。冒険心をくすぐる読み物や発明家の伝記などを好み、とても読書好きな少年でした。
そんな読書漬けの日々を送ってきたからなのか、小学校を非常に優秀な成績で卒業しています。そのIQは160とまでいわれ、優秀さが伺えますね。
この話から考えられる2人の共通点は勉強熱心であることです。どちらもきっかけは違えど、新しい物事に対する好奇心が旺盛で突き詰めていく姿勢が感じられます。
勉強に対する姿勢ややる気の高さは、富裕層の大きな特徴といえるでしょう。
いち早く新しい技術に目を付けていた
2人は同時期に前述したゼロックス社の、GUI( グラフィカルユーザーインターフェイス)という技術に目を付けていました。
GUI( グラフィカルユーザーインターフェイス)とは、アイコンや画像を選択することで動作させるシステムのことをいいます。今では当たり前の技術ですが、まだまだ発展途上にあった業界においては画期的な技術でした。
当時一般的とは言えなかったこの技術に目を付けていた2人の審美眼は、とても優秀なものといえるでしょう。若くして富裕層になるには、新しい技術にいち早く気づける能力が大切になります。