山中湖畔の総合医療メディカルサポート倶楽部として立ち上がり、東大病院や京大病院とも連携する富裕層向け会員制医療サービス。高品質の健診に定評があり、東京・六本木、名古屋・中区、大阪・心斎橋に医療相談室が常設されています。先進癌治療施設の紹介や、看護師資格を有する医療コンシェルジュのサポートも魅力です。個人会員の場合、入会金324万円(税込)、月会費4万9,680円(税込)と高額です。
・榊原ウェルネス倶楽部
千代田区丸の内にある榊原サピアタワークリニックが運営する、富裕層向け医療サービスです。人間ドックの検査結果をベースに担当医がカウンセリングを実施し、リスクに応じて検査受診の年間計画、オプション検査のアドバイスなどを行っています。随時の医療・健康に関する相談、必要に応じた専門医の紹介なども可能です。 個人会員の場合、入会金・年会費は共に10万5,000円(税込)であり、比較的「お手頃」なことも魅力です。
・山王メディカルクラブ
山王病院・山王メディカルセンターが運営する富裕層向け会員制医療サービス。赤坂御用地と乃木神社との間にあり、都心部でも閑静な立地です。キメ細かな人間ドックを受けられ、結果次第で専門医による対応が行われます。義母が入院してお世話になりましたが、家族もステイ可能な個室中心でレストランもあり、内部は高級ホテルのような感覚です。プライバシー保護など対応は行き届き、地下駐車場から特別診察室まで直行可能な専用エレベータも存在します。国内外VIPの利用が多い印象で、入会金・年会費は共に非公開です。
中国人富裕層も日本の会員制医療サービスに熱い視線?
さて、以上のよう富裕層を主な顧客とする会員制医療サービスですが、今や日本人富裕層のみが注目・利用している訳ではないのですね。現在、「医療ツーリズム(メディカルツーリズム)」の先進国を目指し、政府は医療ビザの創設や、中国人向けビザの年収基準緩和など、積極的に海外富裕層のインバウンド需要取り込みを図っています。
大手旅行代理店も国内有名病院と提携し、「医療ツーリズム」のサービス提供を開始するなど、海外富裕層の医療サービス需要掘り起こしに余念がありません。とりわけ中国人富裕層の視点から眺めれば、日本は先進諸国の中で最も安価に高度医療を受けることができ、かつ地理的にも近く、移動の負担が少ないという利点があります。
実際に、中国人富裕層からの照会が増えている会員制医療サービスも珍しくないようですね。富裕層向け会員制医療サービスは、今後の日本で一層伸びる可能性があるビジネス領域だと言っても良いでしょう。
資産運用に長けた富裕層は顧客であるだけでなく、投資家としても注目しています。医療サービス自体が、投資熱い分野である上、さらに「富裕層向け会員制」商品ともなれば、「投資したい業界ランキング」も高い分野といえるでしょう。
資産運用に長けた富裕層は顧客であるだけでなく、投資家としても注目しています。医療サービス自体が、投資熱い分野である上、さらに「富裕層向け会員制」商品ともなれば、「投資したい業界ランキング」も高い分野といえるでしょう。
※本記事で紹介されている会員制の医療サービスの情報は、2019年7月25日時点のものです。
海外セレブ御用達!富裕層向けリゾート病院の最新設備に迫る
カリフォルニアのセレブたちが住まうビバリーヒルズに、巨大病院「シダーズサイナイ医療センター」があります。スクリーンを彩る有名セレブ御用達病院として、富裕層の患者が自由診療で贅を尽くした病室で治療を受けるイメージの強い病院の代表ではないでしょうか。