2017.7.27
お金にこだわりすぎないことが貯金の秘訣
STAGE編集部:『STAGE』のテーマのひとつがお金なのですが、お金についてはどう考えていますか?
「30代で自分の店を持った」というと、かなりお金に几帳面な人間だと思われるのですが、実際は真逆。どちらかというと、お金は気持ちよく使ったら、必ず戻ってくると考えているタイプです。今は新しい夢を実現するために、できるだけ無駄遣いはしませんが、ストレスがたまってくると、欲しいものはポンと買ってしまいます。
STAGE編集部:しかし、お店を開店する資金を貯めたのは事実。何か貯金のコツのようなものがあるんですか?
いえいえ(笑)、当時は店を持つという目標をできるだけ早く達成するために、お金をとにかく殖やすことに集中したんです。お金が入ったら、ギリギリ生活する分を除いて全部貯金、といった具合に。貯金にとって大切なのは、時期を設定した具体的な目標を持つことと集中力、この2つに尽きます。あとは複数の銀行口座を持つこと。貯金をひとつにまとめてしまうと、「自分にはお金がある」って錯覚してしまうんです。その点、複数の口座に少しずつ分けておくと、気がゆるむのを防げますし、貯金の存在自体を忘れることができますから。
STAGE編集部:シンプルですが、合理的です。ほかにお金を呼び寄せる心構えを教えてください。
ずばり夢を持つこと。具体的な目標を持って前向きにがんばっていると、不思議とチャンスが巡ってきたり、力になってくれる人が現れたりします。
そして先ほども言いましたが、あまりお金にシビアにならないことでしょうか。私の場合、使えるまとまったお金が入ったら、スタッフのみんなで美味しいものを食べにいくなどして、還元するように心がけています。
STAGE編集部:先ほど少しうかがった、「新しい夢」について教えてください。
私は日本で料理の修行をしたので、いつかは本場のフランスで修業してみたいと思っています。通ってくださるお客様がいらっしゃるので、すぐにというわけにはいきませんが、お店のことや子育てなど、いろいろなことが落ち着いたら、フランスであらためて修業をしようと思っています。修行をしたい理由? だって私が経験を積んでもっと美味しい料理を作れるようになったら、もっとたくさんの笑顔を見ることができるじゃないですか。