2019.7.2
まずは生活習慣を改善
首こり解消のためには、まず土台となる生活習慣を改善することが重要です。現在は、パソコンを使った仕事で長時間首を動かさなかったり、スマートフォンの普及で下を向く姿勢を続けたりするケースがたいへん多いです。これは、首がこる生活習慣ができてしまっていることを意味します。そのため、長時間首を固定することを避ける、イスに座る時は姿勢を正してまっすぐ前を向く、周囲を見る際は目ではなく頭を動かすなど、普段の生活で首の動きを意識することからはじめましょう。
首こりの悪化は、背骨や骨盤、神経などにも影響が及びます。その結果、姿勢の悪化や冷え、頭痛などの症状が出ることもあります。そのため、生活習慣を改善しながら、次から説明するエクササイズを定期的に行ってみてください。首は多くの筋肉群が様々な向きに集合している部位です。首こり解消のポイントは、これらの方向に沿ってまんべんなくほぐすことです。
首こり解消のための準備運動
首こり解消のための準備として、首の血流をよくし、こりを解消しやすい環境を作ります。
まず、首の血流改善からはじめましょう。左右の耳たぶを指でつかみ、軽くひっぱってからまわします。前と後ろに5回ずつ交互に、ゆっくりと30秒以上かけてまわしましょう。
次に、首の付け根をほぐしてエクササイズ効果を高めましょう。耳からまっすぐ下、鎖骨の上にある首の付け根に、周辺よりも硬い部分が確認できると思います。この部分を十分にほぐしましょう。首の左側をほぐす際は、右手の指先を使います。頭を右に向け、右手の親指と人差し指、中指で首の硬い部分をよく揉んでください。反対に首の右側は左手を使い、左を向いた状態で行いましょう。左右30秒ずつ行ってください。
最後に、肩まわりをほぐします。両ひじを曲げ、指先を鎖骨の中程に当てた状態で、腕を大きくまわしましょう。前に10回、後ろに10回が目安です。
首の筋肉を伸ばしてこりをほぐす
準備運動が終わったら、首の筋肉を筋繊維の方向に伸ばします。