2018年3月3日 更新

「天下が取れるお金のケチり方」を稀代のケチ男!? 徳川家康に学ぶ

あなたは徳川家康という人物を知っているでしょうか? 江戸幕府を開いたとして授業で習いましたが、近年それだけではなくその経済政策やお金に対する考え方などが、話題になっているのです。

粗食である麦飯を食べていた

現在では白米よりも手に入れにくい麦飯ですが当時は粗食として扱われ、立場のある人が食べるものではありませんでした。家康はあえて安く手に入る麦飯を食べ、倹約に勤めていたのです。
これに関しては家康自身「戦場の兵に申し訳ないから食べている」といっていますが、数々のエピソードを考えるとやはり倹約のためだったのではないかと考えられます。

古い足袋を捨てない

足を守る足袋は汚れるものですが、家康は征夷大将軍なったのちも古い足袋を捨てずにとっていました。
足袋などは簡単に買えるものですが倹約家である家康にとって、古くなったとはいえまだ使える足袋を捨てるのは苦痛だったのでしょう。

黄色い褌の採用

兵たちに支給する褌は汚れが取れなくなってくると、捨てられてきました。家康はそこに目を付け、黄色い褌を採用したのです。黄色い褌であれば汚れが目立ちにくく、長く使用していくことができます。
下着は捨てるものという概念から飛び出して、どうしたら長く使うことができるのか?を考えた家康の視点は、物事を違う方向から見ることの大切さを教えてくれます。

徳川家康は蓄えたお金をどう利用したのか?

徳川家康は三河の矢作川にかかっていた橋が決壊したおり安く準備に時間もかからない渡し船を使うではなく、お金や時間を浪費する橋の修復を命じました。
常日頃、倹約に勤めていた彼に似合わないこの行動は、普段から橋を利用する領民のためを考えたからでしょう。
それ以外にも長い目で見ればその都度渡し船を使うより橋を修復し自分で渡ってもらった方が、時間がかからず効率的だと考えたからです。
戦国時代を生き抜くために各大名は財政に頭を悩ませていました。徳川家康も領内の経済活性化に勤めていたはずですが、いつ起るかわからない戦に備えて貯蓄する必要があったのでしょう。日常生活はもちろんビジネスでも長い目で見て、最も効率的かつ時間のかからないやり方を行っていくのはとても大切なことです。家康の先見性に習う部分はたくさんあります。
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