2019.1.20
富裕層の旅行ニーズ、ラグジュアリートラベルマーケットとは?
先進国である米・英・仏・独・豪5カ国で、富裕層と呼ばれる人々の旅行ビジネス規模は6兆円にのぼります。これに対して、日本のラグジュアリートラベルマーケット市場規模は、830億円となります。
同じアジア圏の富裕層と比べてもまだ伸び代が大きいと言われていますが、富裕層全体の旅行先として人気第1位は、イタリア、続いて南アフリカ、フランス、オーストラリア、ニュージーランドがという順となっています。
いずれの旅行先も、観光や食べ物、文化に独特のものがあり、富裕層が非日常を旅に求めていることが分かります。
いずれの旅行先も、観光や食べ物、文化に独特のものがあり、富裕層が非日常を旅に求めていることが分かります。
例えば、イタリアではルネサンス時代の美術館や教会巡り、フランスではワイナリー巡りといったその土地でしか体験できない素晴らしい体験があり、世界中から富裕層を引きつけているのです。オーストラリアやニュージーランドは、他にはない大自然が魅力です。日頃の激しい競争社会から解放されて、ゆったり素の自分に戻ることができます。
定番の旅行先のほかに、キューバ、ミャンマー、ベトナムなど、発展途上の国々も、先進国にはないエネルギーや活力を求めて旅をする人が増えており、人気上昇中です。
旅の期間としては、平均8日間程度と余裕をもった日程が多いようです。また、祖父母世代、子世代、孫世代と世代をまたがるメンバーで旅行をしたり、アフリカのサバンナを見学するようなアクティブな冒険旅行、豪華客船で楽しみつつ世界を移動するなどのテーマが人気です。
富裕層に人気の旅行先の過ごし方は?
富裕層が旅行に求めるコンセプトは、一生に一度の体験や本物体験を重視する「モダンラグジュアリー」や、旅先で費用を惜しまない「オールラグジュアリー」と言われています。
言語、交通、食にこだわり、快適な旅行の時間が求められます。
旅行代理店も、富裕層に特化した代理店が、特別なツアーを用意します。例えば、ジェイティビィの企画として、世界のラグジュアリーな人間ドックを回る人間ドックツアーのようなユニークなテーマもあります。
代理店を利用して、スムーズな移動のために、予めハイヤーやクルーズなどの交通手段を予約しておいたり、ビーガンやグルテンフリー主義などで食べられない食事がある場合は、食材対応などを依頼しておくなど、きちんと準備した上で旅に出る富裕層が多いようです。
代理店を利用して、スムーズな移動のために、予めハイヤーやクルーズなどの交通手段を予約しておいたり、ビーガンやグルテンフリー主義などで食べられない食事がある場合は、食材対応などを依頼しておくなど、きちんと準備した上で旅に出る富裕層が多いようです。
ペットと旅をしたい、宿泊先はプライベート感覚が味わえる別荘タイプの施設に宿泊したいなど、旅のスタイルにこだわりがある人も多いです。カスタマイズされた旅には、一般大衆向けのパッケージ旅行と比べると費用がかかりますが、お金よりもスペシャルな思い出を求めるのが富裕層なのです。
Wi-Fiやスマホの電源をきり、旅の期間は素晴らしい旅の世界に没頭する人が多いことも特徴的です。
富裕層は空港サービスも一流のものを
富裕層は、移動時間のフライトタイムにもこだわります。フライトタイムでどれだけリラックスして過ごせるかで体調に大きな影響があるので、旅でのパフォーマンスが全く違ってくるからです。
まず、フライトの待ち時間を空港で過ごす時は、ラウンジでゆっくりと過ごします。フライトクラスも、ゆっくりと全身が伸ばせて行き届いたインフライトサービスを堪能できるファーストクラスやビジネスクラスを選びます。
ファーストクラスにアテンドするキャビンアテンダントは、熟練したサービスのエキスパートであるケースが多いです。また、ファーストクラスの隣同士になった乗客が、エグゼクティブ同士話が合い、そこから交友関係に発展する可能性もあります。
ファーストクラスに支払われるお金は、こうした付加価値に対しても支払われているのです。
ファーストクラスに支払われるお金は、こうした付加価値に対しても支払われているのです。
最後に
いかがでしたでしょうか。富裕層の旅には、行き先、過ごし方、移動手段にこだわりがあり、素晴らしい時間が過ごせるように工夫がなされています。
次の旅行プランには、彼らの旅のアイディアのエッセンスをとりいれ、贅沢な時間を過ごしてみませんか。
次の旅行プランには、彼らの旅のアイディアのエッセンスをとりいれ、贅沢な時間を過ごしてみませんか。