能力を「仕組み化」できるのが一流のビジネスパーソン
これは、ビジネスパーソンにもあてはまります。実は、「できる」ビジネスパーソンは「仕組み」づくりが上手です。能力が高いだけでは、できるビジネスマンとは言えません。
たとえば、3万円の商材を扱ってる販売会社で、毎日コンスタントに10件の契約をとってくる営業マンAさんがいるとします。1人で1日30万の売り上げで個人の営業スキルの高さと実績だけで見れば、彼はかなり優秀です。しかし、Bさんは1日24万の売り上げでAさんには及びませんが、自分の営業成績を上げるだけでなく、そのノウハウをマニュアル化するなどの「仕組み」づくりを行っています。毎日コンスタントに8件の契約をとれる部下が10人育ち、結果、Bさんは会社に240万の売り上げをもたらすことになりました。
会社がどちらの営業マンを高く評価するかは、明らかですよね。能力があり、なおかつそれを「仕組み」にすることができるのが一流のビジネスパーソンなのです。
「仕組み化」は、一個人の能力を何倍の成果に繋げることができるテクニック。実績に見合った評価を受けていないと感じているならば、いますぐ、「仕組み化」に取り組んでみることをおすすめします。
泉 正人
ファイナンシャルアカデミーグループ代表、一般社団法人金融学習協会理事長
日本初の商標登録サイトを立ち上げた後、自らの経験から金融経済教育の必要性を感じ、2002年にファイナンシャルアカデミーを創立、代表に就任。身近な生活のお金から、会計、経済、資産運用に至るまで、独自の体系的なカリキュラムを構築。東京・大阪・ニューヨークの3つの学校運営を行い、「お金の教養」を伝えることを通じ、より多くの人に真に豊かでゆとりのある人生を送ってもらうための金融経済教育の定着をめざしている。『お金の教養』(大和書房)、『仕組み仕事術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など、著書は30冊累計130万部を超え、韓国、台湾、中国で翻訳版も発売されている。一般社団法人金融学習協会理事長。