2019年5月31日 更新

富裕層の投資への考え方は3つ?資産を保全し利益分だけを使う

富裕層の投資に対する考え方には、一般層のそれとは異なる特徴が見られます。「資産を保全し、利益として増やした分だけを使う。」富裕層にとっては大前提の考え方です。投資して儲かった暁には、元本もろともドカンと使ってしまう、このような行動様式の富裕層は見かけません。

従って、富裕層であれば、投資戦略はポートフォリオを重視し、リスク・リターンを効果的に分散する考え方をするものです。例えば、最近は日本の富裕層にも徐々に浸透しているヘッジファンドへの投資ですが、国内外の優良なものであれば、年間利回り10〜15%程度を確保しているものも珍しくありません。それでも、資産家クラスの富裕層であれば、資産の大半を特定のヘッジファンドへ投じるようなことはあり得ないのですね。
そもそものお話、ポートフォリオ戦略のメリットとは、リターンのボラティリティ(価格変動幅の比率)を低く抑えることにより、長期で安定した投資収益を確保しやすくすることに他なりません。これも先に触れた、ローリスク・ローリターンの投資対象に纏まった金額を投じ、長期で安定した運用益を確保する考え方に相通ずるものがありますね。加えて、資産家クラスの富裕層は、遊びで投資する資金と、メインの保守的な資産運用を行う資金とを峻別しているケースも多く見られます。

Kenneth S

総合商社のIT戦略担当からIT系ベンチャー企業の経営補佐などを経て、現在は海外在住の個人投資業。時折、物書きもしている。
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