あなたにとって「成功者とは」?あの人が語る定義や例は?

成功者とは、あなたにとって誰でしょうか? 成功者の定義や、その例を明確に心に抱いていますか? 昨今の市井では、「成功者とは経済的な自由を獲得した人、」という画一的な定義が広く浸透している感もあります。誰もが認める成功者による定義の例を紹介しましょう。

2019.5.20

「成功者とは?」その定義や例は人生を決定付ける?

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「成功者とは?」の定義や例は人間の数だけ存在し得ますが、最大公約数的なところを敢えて述べてみれば、「心が平穏で後悔や不安がなく、明日を迎えるのが楽しみな人、」ということになるのではないでしょうか。
これに異論を覚える方は、恐らくほとんどいないと思われます。いずれにせよ、何を以て成功者とするのか、自身の中にその定義や例を持っておくことは、人生を方向付ける上で決定的に大切なものとなり得ます。なぜなら、人間は基本的に心にイメージする通りの自分自身に近付いてゆくからです。
大多数の方は、可能ならば自分も成功者になりたいと考えているのではないでしょうか。心に思い描く成功者の定義が自分にとって不本意なものなら、世間から成功者と看做されても満足できない人生を歩むことになってしまいます。
成功者の例として具体的にイメージしている人間が、自身の理想の生き方からかけ離れてしまっている場合も、同じく納得できない人生を歩んでしまうリスクが高まるのですね。

「成功者とは?」ビジネス界の定義は?例を挙げて紹介

ビジネス界の著名人による成功者についての定義を、具体例で2つ紹介してみましょう。ここで紹介する例以外でも、ビジネス界の成功者による定義にも関わらず、お金は成功の十分条件ではないことを述べる方がほとんどです。
『The more you're actively and practically engaged, the more successful you will feel.(本気になれる仕事に没頭するほど、より深く自身の成功を感じるものだ)』
パブリックスクール中退後、中古レコードの通信販売業から始め、航空会社を含む一大コングロマリット「ヴァージン・グループ」を一代で築き上げた英国の実業家、Sir Richard Charles Nicholas Branson(サー・リチャード・チャールズ・ニコラス・ブランソン)氏ですが、自身のブログの中で成功者の定義について語っていました。同氏の資産は今や50億米ドル(約5,500億円)を上回ると見られていますが、成功者の定義の中では、お金のことには全く触れません。結果よりも、プロセスに注目する成功者の定義だと言えるでしょう。
『If you carefully consider what you want to be said of you in the funeral experience, you will find your definition of success.(自身の葬儀の場で、参列者からどのような人間として自分は振り返られることを欲するのか、ジックリと考えてみて欲しい。あなたにとっての成功者の定義をそこに見出すことができるだろう)』
米国の著名な経営コンサルタントであり、作家でもあったStephen Richards Covey(スティーブン・リチャーズ・コヴィー)氏ですが、全世界で2,500万部以上を売り上げた「7つの習慣」の著者としてもあまりに有名です。同氏の影響を受けた方も少なくないのではないでしょうか。ここで語られる「成功者とは?」の定義ですが、飽く迄も個人の内面深くに求めるられるものです。私個人としては、同氏の語るこの成功者の定義が、今では最もシックリきます。

「成功者とは?」ビジネス界以外での定義の例

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次に、ビジネス界以外の著名人による成功者についての定義を、具体例で2本紹介してみましょう。全体として、自身を裏切らない生き方を定義する成功者が多い感があります。
『Success is peace of mind, which is a direct result of self-satisfaction in knowing you did your best to become the best you are capable of becoming,(成功とは心の平安。それは、自分は可能な限り最高な人間になるためにやるべきことをやり尽くした、という自身への満足感から得られるものに他ならない)』
米国の大学バスケットボール界きっての名コーチで、数多(あまた)の名言を遺したことでも知られる、John Robert Wooden(ジョン・ロバート・ウッデン)氏による成功の定義です。自身と、その行動に対する納得感・満足感こそが心の平安をもたらし、心の平安を持てる者こそが成功者に他ならない、ということですね。前人未踏の620勝を成し遂げた百戦錬磨の猛将であったからこそ、心の平安の大切さを人一倍理解実感していたのかも知れません。 こちらも、結果よりもプロセスにこそ注目している成功者の例です。
『Success is going from failure to failure without a loss of enthusiasm.(成功とは失敗から失敗へと、情熱を失うことなく生き抜くこと)』
最後は、第二次大戦を勝利に導いた英国の名宰相、Sir Winston Leonard Spencer-Churchill(サー・ウィンストン・レナード・スペンサー=チャーチル)氏による成功の定義です。事の始めに当たって情熱を持っている人間は少なくありませんが、時が経ち壁に突き当たり、失敗を重ねる内に成功への熱意を喪ってしまう人間がほとんどです。つまり、成功する手前まで達していても、日の目を見ることなく撤退してしまう例が多い訳です。この成功者の定義も、結果よりもプロセスにフォーカスしていますね。
Kenneth S

Kenneth S

総合商社のIT戦略担当からIT系ベンチャー企業の経営補佐などを経て、現在は海外在住の個人投資業。時折、物書きもしている。
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