2019.3.19
「プリトヴィツェ湖群国立公園」は“世界一美しい滝”がある場所としても知られており、小さな国ながらこのような世界遺産が数多く存在していることも、魅力を物語っています。
そんなクロアチアに憧れて、いつか暮らしてみたいと思った人のために、実際に生活する際に掛かる生活費などを紹介します。1カ月あたりどのくらいのお金が必要なのか?日本の暮らしとどんな点が異なるのか? 今後の人生設計の参考にしてみて下さい。
(※ 記事では、1クーナ(HRK)=16円として計算しています)
(※ 2019年3月時のレート)
(※ 2019年3月時のレート)
クロアチアの家賃相場は?
国内でオススメの居住先としては、北西部の首都・ザグレブや、南部の観光地・ドブロブニクなどが挙げられます。
家賃を賃貸アパートで見ると、1部屋タイプの場合、ザグレブは3,000クーナ(約4万8,000円)程度で、ドブロブニクは3,500クーナ(約5万6,000円)程度が相場です。広いファミリータイプの場合、ザグレブは5,000クーナ(約8万円)程度ですが、ドブロブニクでは8,000クーナ(約12万8,000円)近い物件もあります。ドブロブニクの方が若干高いですが、観光地のため旅行者用に貸し出されるアパートが多く、長期で暮らす人向けの物件が少ないことが、一因と見られます。
また、クロアチアの気候は、内陸の大陸性気候と、海沿岸の地中海性気候の2つに大きく分けられます。どちらも晴天続きで湿度が低く快適な気候ですが、やはり真夏はクーラーが必須となります。一方で冬場は、ザグレブのような内陸の都市では平均気温は5度を下回ります。光熱費に関しては、暖房を多く使う分、ザグレブの方が若干高くつくと言えるでしょう。
果物・野菜などは安い
食料品に関してですが、特に果物や野菜は、日本よりも安く手に入るものが多いです。街の青空市場では、毎朝たくさんの新鮮な食材が売られています。
例えば…トマトは1kg・10クーナ(約160円)、ジャガイモは1kg・6クーナ(約96円)、リンゴは1kg・10クーナ(約160円)程度が相場。他にも、オリーブオイル、ハーブ、生ハム、チーズなども手頃な価格で買うことができます。
一方で、レストランでの外食費は、他のヨーロッパ諸国や日本と同程度の価格帯です。ザグレブには良心的な価格の店もありますが、それに比べてドブロブニクは全体的に高い店が多いです。人気観光地だけあって、一般的なお店でも1食・1,000円以上はすると考えておいて下さい。ハイシーズンとなる7〜8月ごろになると値上げするレストランも珍しくありません。
自炊以外で食事代を節約したい場合は、ベーカリーの活用がオススメです。「ブレク」(ひき肉やチーズなどの具が入ったパイ)などの伝統料理も安く売られているので、近所にお気に入りのお店を見つけておくと良いでしょう。
また、日用品に関しては、日本と同様にドラッグストアで安く購入することができます。国内でハーブの栽培などが盛んなこともあり、オーガニックコスメやヘアケア商品などが充実しているのが特徴です。
バスや電車は一律料金でおトク
ザグレブの主な交通手段は、トラム(路面電車)とバスです。チケットは共通で、他の都市も含め10クーナ(約160円)程度が相場です。同じ路線&一定時間内であれば移動距離を問わず一律料金で乗れるため、日本と比べると安く済むでしょう。ドブロブニクでは、バスとタクシーが充実しています。短い間隔で運行しているので、ほとんど待つことなく乗車することができます。
離れた主要都市間を移動する場合は、長距離バスが一般的です。例えば、ザグレブ〜国立公園のあるプリトヴィッツェまでは片道で100クーナ(約1,600円)程度が相場。また、最も移動距離が長いルートの1つ、ザグレブ〜ドブロブニク間でも250クーナ(約4,000円)以内と、日本の高速バスよりもお金がかかる心配はありません。
以上、クロアチアで暮らすための目安をご紹介しました。これらを参考にして、移住への第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。