富裕層予備軍の特徴は?日常生活の中で分かる3つの習慣

将来お金持ちになる若き富裕層予備軍。彼らの特徴を、ビジネスシーン以外で3つあげてみます。オーラやカリスマ性といった曖昧な特徴は省き、日常的で分かりやすい事例に絞りました。あなたやあなたの周囲の人に当てはめてみてはいかがでしょう?

2019.5.20

クイズ番組の解答を考えますか?

クイズ番組を見ながら、解答者と一緒に考えるタイプと、自分で考えないタイプがいます。富裕層予備軍は、もちろん前者です。後者は、毎回自分で考えた実感や感動がないため、どんなに驚くべき解答でも、「へーえ」で終わってしまいます。
だから、好奇心を持って脳トレをしましょう! という話ではありません。わざわざ好んで見ている番組にもかかわらず、それ以上の好奇心を抱けない、挑戦するのを躊躇してしまう心理的ブレーキが問題なのです。
好奇心という感情は、最初に驚きと警戒心という2つの段階をクリアして、初めて抱けると考えられています。不安や恐怖が多い人は、2つの段階を終わらせていないため、常に挑戦する意欲にブレーキをかけてしまうのではないでしょうか。
例えば、好奇心を表に出したら親や先生に叱られた、挑戦したら失敗して恥をかいた、といった経験を、いまだに解消できていないということです。

本当に不快なら、「その場のノリ」を無視する

集団に上下関係が絡むと、その場のノリで誰かが「いじられキャラ」にされてしまうことがありますね。笑われたくない人が笑い者になるという悪趣味に、富裕層予備軍は不快感をあらわにします。そこに上司がいたとしても、あえて周囲の空気を読みません。
若いうちは融通のきかないタイプに映るかもしれませんが、これは富裕層予備軍に欠かせない特徴といえます。社会に揉まれるうちに、それなりの妥協を覚えるかというと、案外そうでもないのです。
なぜなら、ある組織が内部から腐っていくとき、あるプロジェクトがテーマから逸脱するほどに馴れ合うとき、どちらも「その場のノリ」がトラブルの発端になっているはず。
こうしたトラブルで何もかもが崩壊した後、「その場のノリ」に参加した人は共倒れして人生をリセット。
参加しなかった人は、結果的にダメージが少ないので次のステップへ進んでいくというわけです。

信仰や思想をタブー視しない

ついこの間まで、スピリチュアルなんて怪しい! と言っていた人が、「ビル・ゲイツもマーク・ザッカーバーグも実践しているのなら……」とマインドフルネス(瞑想の一種)を日課にする今日この頃。
こうした滑稽さや矛盾は、筋金入りにスピリチュアルな日本という国では目立ちません。宗教なんて怪しいと言いつつ、実家の法事と初詣は欠かさない。自称唯物論者だけど、罰が当たるので食べ物を粗末にしない。そんな人たちが珍しくないのですから。
どうして多くの成功者(特にIT業界)が、キリスト教的な二元論から、仏教や神道、ヒンズー教といった多神教に惹かれるケースが多いのか? 富裕層予備軍は人生の早い段階で、この疑問を抱きます。
そして、日本に根付いた信仰や思想の自由さを自覚するのです。特定しない神や自然全体への愛を、大らかに主張し、昭和的な「信仰と思想の話はタブー」というルールからも解放されています。
それと、もうひとつ! 誤解している日本人が多いですが、海外で無宗教を主張すると、「倫理観や道徳観念が低い人」「信頼に値しない人」としてマイナスに受け取られるケースが多いことも付け加えておきます。

最後に

富裕層予備軍の3つの特徴は、あなたやあなたの身の回りの人に当てはまったでしょうか? もし当てはまったのなら、歳をとっても失わない好奇心と挑戦志向、環境の変化に揺らがない倫理観と正義、あらゆる偏見から自由な「富裕層の生き方」へとつながっていくでしょう。
参考/イアン・レズリー著『子どもは40000回質問する~あなたの人生を創る「好奇心」の驚くべき力~』光文社,2006年/義江彰夫著『神仏習合』岩波文庫,1996年
しらとはる

しらとはる

北海道在住のフリーライター。モットーは中庸の王道。スピリチュアルから家計費の節約まで、興味の赴くまま文章を書いています。
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