近年の元号と出典元の違い
「令和」は、これまでになかった国書からの引用という点が大きくクローズアップされました。というのも、これまでの元号は中国古典から引用され、元号が制定されてきているのがポイントです。
たとえば「平成」は史記の五帝本紀・書経からの出典であり、「昭和」は書経からの出典です。「大正」は易経で、「明治」も同じく易経です。近年の元号でもさまざまな古典をもとに制定されていますが、「令和」のように国書からの引用ではなかったのです。
たとえば「平成」は史記の五帝本紀・書経からの出典であり、「昭和」は書経からの出典です。「大正」は易経で、「明治」も同じく易経です。近年の元号でもさまざまな古典をもとに制定されていますが、「令和」のように国書からの引用ではなかったのです。
日本の元号は世界で唯一
日本ではなじみのある元号ですが、現在では日本が世界で唯一元号を使用している国です。そもそも元号とは、古代中国における皇帝の支配力の象徴ともいえるものでした。日本でも昭和まで元号制定は天皇が行っており、天皇の権威をあらわしていたともいえます。
しかし一方で、天災・戦乱などの転機に改元する場合には、権威だけではなく「よりよい時代になるよう」との期待・願いが込められて制定されてきたケースもありました。
しかし一方で、天災・戦乱などの転機に改元する場合には、権威だけではなく「よりよい時代になるよう」との期待・願いが込められて制定されてきたケースもありました。
元号法が制定されたことで、元号は天皇ではなく内閣総理大臣が決めるものとされています。元号は「天皇の権威」を象徴とするイメージが薄れつつあるかもしれません。
新元号は日本の将来を明るく期待させる存在に
新元号になったことで、多くの人がこれからの時代がより明るく期待を持てることを願っていることでしょう。合同世論調査によれば、新元号の令和について、いいと思っている人が87%という結果が出ています。
参考:産経新聞|【産経FNN合同世論調査】令和「良い」87%、内閣支持率5.2ポイント上昇https://www.sankei.com/politics/news/190408/plt1904080040-n1.html
また万葉集からの引用だったことで、日本の古典から引用されたことがよかったと答えた人は75.8%とのことでした。そして、78.3%もの人が「平成よりも令和の時代のほうがよい時代になることを期待している」と回答しています。
元号は漢字を使ってあらわされており、さまざまな意味を持ちます。今回の「令和」が多くの人にとって明るい未来の象徴となることを願ってやみません。
元号は漢字を使ってあらわされており、さまざまな意味を持ちます。今回の「令和」が多くの人にとって明るい未来の象徴となることを願ってやみません。
「令和」というポスト平成の時代をどう生き抜いていくか
新しい元号「令和」が発表されました。いよいよ5月からは新時代が始まります。どの世代も、今までの常識や考え方をアップデートする必要があるでしょう。塩野誠・佐々木紀彦著『ポスト平成のキャリア戦略』 より、20代〜40代のビジネスパーソンがポスト平成という時代をどう生き抜いていくか、軸となる考え方をご紹介します。