発想力は才能ではない!ビジネスアイデアを出すための3つの方法

キャリア
新しいアイデアが出てこなくて、途方に暮れてしまうことはありませんか?必要なのは自由な発想力です。言うのは簡単ですが、具体的にはどうすればいいのでしょう?企画が苦手な人でも、発想することが楽しくなるフレームワーク(考え方)を紹介します。

パーソナル・アナロジー法

パーソナル・アナロジーは、アメリカのウィリアム・J・ゴードンが提唱した「シネクティクス」という発想方法のひとつです。簡単にいえば、自分が対象になりきるというものですが、「対象は生きている人間に限らない」というのがポイント。
企画会議で、ターゲット層(高齢者や女性など)になりきって考えるのは基本中の基本です。しかし、「使う人」でなく「使われる商品」になりきることだって可能なのです。
例えば、もし商品になった自分が「同じ場所ばかりぶつけて痛いなあ」と感じるのなら、そこが摩耗しやすいパーツだとわかりますね。
変速ギアも、パーソナル・アナロジーで「動力の負担」という課題が見つかったおかげで誕生したといわれています。
では、よく手帳のペンをなくす私がパーソナル・アナロジーでアイデアを出してみましょう。
  • ペンが落ちないよう、太さに応じて伸縮自在なペンホルダーを買う
  • ペンを収納できる手帳カバーに買い替える
  • クリップ部分が丈夫なペンを探す
次に、よく迷子になるペンになりきって考えてみます。
  • ペンホルダーは狭くてきゅうくつ
  • 転がらない体になりたい
  • 自分で自立して立ちたい
  • ストラップかマグネットをつけてほしい
  • GPS機能がほしい
  • 迷子になったら音で知らせたい
実現のむずかしいアイデアも出てしまいましたが、少なくとも発想が自由になるのはおわかりいただけると思います。

情報のソースを疑ってみる

アイデアには情報が必要です。インターネットのおかげで、たいていの事柄は調べられます。ただ、情報自体に疑問や違和感を抱いたことはありませんか?原因の多くは、時代の流れと技術の進化です。
ソース(発信源)が正しくても、数年で正しくない情報になるケースは多々あります。コレステロールとスキンケアを例にして説明しましょう。
ひと昔前は不健康の代名詞だったコレステロールですが、すでに厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」からは上限値の項目がなくなり、日本動脈硬化学会も「コレステロール摂取のみを制限しても改善はほとんど期待できない」と明言しています。
時代の流れにより「いかに脂質を抑えるか」という従来のテーマは、「いかに良質な脂質を選ぶか」というテーマに進化しているわけです。
また、スキンケアの「どんなに素晴らしい美容成分も角質層までしか浸透しない」という共通認識は、医療用マイクロニードル技術(皮膚に貼る麻酔やワクチン)を応用した美容パッチの登場で通用しなくなりました。
グッドデザインアワード/マイクロニードル
http://www.g-mark.org/award/describe/42634
技術の進化により「どうやって角質層まで届けるか」という従来のテーマも、いまや「真皮に浸透させる美容成分を何にするか」というテーマに進化しています。
情報が更新されるとテーマが変わり、出てくるアイデアも変わります。これは、競合相手と別の土俵で発想できるというメリットにもつながりますね。

肝心なものをなくしてみる

肝心なものをなくすところから生まれた製品やサービスはたくさんあります。
  • お酒からアルコールをなくしたノンアルコール飲料
  • セキュリティからパスワードをなくした指紋認証や声紋認証
  • 車からガソリンをなくした電気自動車や水素カー
  • トイレから水をなくした無水トイレ
ダイソンの扇風機には羽根がありません。「回転する羽根が子どもに危険」「羽根が大きくて安定しない」といったユーザーの声に、安全性や安定感の改善ではなく、肝心の羽根をなくすという発想で答えたのです。

まとめ 発想力は才能ではない

フレームワークは主にビジネスで使われますが、献立や服のコーデなど日常生活にも取り入れることをおすすめします。やがてアイデアを考える時間が楽しくなり、「発想力は才能ではなく技術」という事実に気がつくでしょう。
参考文献
降りてくる思考法/江上隆夫著
「結果を出す会議」に今すぐ変えるフレームワーク38/小野ゆうこ著