「ビットコインのウォレットつくるのが難しかったから、友だちに作ってもらって復元フレーズも書いてもらったんだよね」という奥様がよくいらっしゃいます。「それって……」と思うと、やはり「いつのまにかビットコインがなくなった」とあとから聞くんです。それ、ほぼ100％、その人が秘密鍵や復元フレーズを知っているから、勝手にインストールしてると思うよ、という話です。絶対に秘密鍵や復元フレーズは他人には教えないでください。秘密鍵や復元フレーズを知っている人が、ビットコインの“持ち主”です。これはとても大事なことなので、覚えておいてください。
皆さん、ニュースでたくさん耳にしたと思いますが、コインチェックという取引所がハッキングの被害に遭って、とても大きなお金が流出してしまいました。この事件で、メディアのニュースや周りの人から「そんなの知らなかった」とか「安全な管理の方法が分からなかったから、資金を自分もちょっと被害あっちゃった」とか、そういう話を聞きました。私の認識の中では、もう当たり前になっていたことが、そうではないということです。
せっかくお金のことを勉強してお金を増やしても、それが全部なくなってしまったら意味がありません。ブロックチェーンやビットコインのコンセプトって「自己責任」「自己管理」なのです。ですから、どういうふうに自分の資産を管理すればいいのか。そこも改めて考えることがとても大切なのです。
藤本真衣さん
株式会社グラコネ代表取締役
ビットコイン寄付プラットフォームKIZUNA Founder
Miss Bitcoin の愛称で親しまれている。2014年1月に株式会社グラコネを設立。”繋がるを作る”をコンセプトにイベントプロデュースやマッチングビジネスを中心に活動。2016年以降、主にビットコイン・ブロックチェーン業界のマッチングに力を入れ、ブランディング・PR コンサルタントとして活動。国内外の仮想通貨、ブロックチェーン企業のアドバイザーを務める。2017年1月、ビットコイン寄付プラットフォーム KIZUNAを立ち上げる。
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