「誰かに任せる技術」を成功者に学ぶ
キャパオーバーに陥っている人に限って、手助けを申し出されても辞退するのはどうしてでしょう? 答えは、「自分でやった方が早い」と思い込んでいるからです
仕事を抱え込むクセがつくと、「誰かに状況を説明して分担してもらう行為」が面倒に感じます。状況を把握していないから説明できないという事実に、本人は一向に気が付いていません。
成功者の多くは、「誰かに任せる技術」に長けています。任せる技術は、丸投げする技術とは違います。たとえば松下幸之助の「任せて任さず」という言葉は、適任者に仕事を任せるが、フォローが必要なら飛んで行き、失敗したら自分が責任を持つという意味です。
失敗したら自分の責任だとしても、それでも仲間に任せてみよう! この選択こそが、人間としてのキャパシティを広げるのではないでしょうか? 実業家アンドリュー・カーネギーの言葉を紹介しましょう。
「人間は、優れた仕事をするためには、自分一人でやるよりも、他人の助けを借りるほうが、良いものが出来ると悟ったとき、その人は偉大なる成長を遂げるのである。」
カーネギーの墓標には、こうも刻まれています。「己より優れた者を周りに集めた者、ここに眠る」。
抱え込むのをやめると、周囲がよく見える
他人を理解するために傾聴を心がけ、仲間を信頼するために「誰かに任せる技術」を身につけましょう。ひとりで仕事を抱え込むのをやめたとき、あなたのキャパシティはひと回り広がっているはずです。
参考/小宮昇著『プロカウンセラーが教えるはじめての傾聴術』ナツメ社,2012年
働きやすい職場環境とは?人生の転機に合わせた働き方を
近年、「働き方改革」という言葉を頻繁に耳にするようになりました。政府が働き方改革を推進しているのには、少子高齢化にともなう人材不足が大きく影響しています。これらを解消する方法のひとつが、それぞれの状況にあった多様な働き方です。今回は、女性にとっての働きやすい職場環境について考えていきます。
白戸 春
北海道在住のフリーライター。モットーは中庸の王道。スピリチュアルと自己啓発、手帳と時間管理、家計の節約まで、興味の赴くまま文章を書いています。