2017.12.14
サグラダ・ファミリアをはじめ、建築家アントニオ・ガウディが手がけた建築物の数々がいまだ街中に存在するなど、歴史を感じさせる街です。またサッカーの強豪FCバルセロナの本拠地として、多くのサッカーファンにとっての聖地となっています。
そこで、今回はバルセロナへの移住を目指す人のために、バルセロナで暮らすのにかかる費用を試算し、一カ月あたり一体どのくらいのお金が必要なのか、その生活費を項目ごとにご紹介します。興味のある人はぜひ参考にしてみてください。
バルセロナの家賃相場は23区と比べるとかなり安い
スペインでは近年経済危機が続いており、その影響によりスペイン国内全体で住宅価格は下落傾向にあり、平均で3割安、中には当初の販売価格から半額以下にまで落ち込んでいる物件もあるようです。そのため、現地のスペイン人には賃貸物件より分譲物件が人気で、扱っている件数も分譲物件のほうが多く、賃貸に住むスペイン人は2割に満たないそうです。
一方、移住者のほとんどは賃貸物件を選択しています。賃貸物件についても多少の下落傾向は見られるようで、バルセロナ市内では小さいアパートのワンルーム程度の部屋であれば最安で月300ユーロ(約3万9,000円)くらいから借りられるようです。平均的な広さの部屋となると月650ユーロ(約8万6,000円)くらいとなり、月1,000ユーロ(約13万2,000円)程度出せる余裕があればもっと大きなフラットと呼ばれる集合住宅に住めるでしょう。
また、部屋を借りる際には家賃に光熱費や管理費が含まれているかどうかや家具付きの物件かどうかもチェックすべきポイントです。ちなみに、月々の光熱費の目安ですが、電気代が50ユーロ(約6,600円)前後、水道代が40ユーロ(約5,200円)前後になります。電気代に関しては、2003年に電力自由化が始まったスペインなので、安い電力会社を自分で選ぶことで節約できるかもしれません。
バルセロナの食費は比較的リーズナブル
スペインはヨーロッパの中でも比較的物価が安いです。農業大国としても知られるスペインは食料自給率が8割を超えています。有名なバレンシアオレンジの他にも、米や豚肉、オリーブなど、スペインの豊かな大地で育まれた食物がたくさんあり、比較的安価に食材を手に入れることができるので、自炊をすることで食費をおさえられます。
自炊のみの場合は1カ月100ユーロ(約1万3,200円)もあれば十分に暮らせるでしょう。しかし、スペインは米を使ったパエリアなどの料理も有名で、魅力的な外食もたくさんあります。スペインではバルと呼ばれる居酒屋のようなものが日中も営業しているところが多く、気軽に寄って飲食できると人気になっています。一般的にランチは10ユーロ(約1,320円)程度、ディナーとなると15~20ユーロ(約1,900~2,650円)かかるようです。
1カ月あたりの食費は外食と自炊の両方をすると考えて150~200ユーロ(約1万9,000~2万6,500円)くらいの間が妥当でしょう。
「いつかは住みたい」シンガポールでの生活費

今や東南アジアの中でも中心的な都市となったシンガポール。今後ますます進化していく都市として世界中が注目しています。また所得税が低いことから移住を考える富裕層も増えています。