2019年6月11日 更新

会社を休みたいのに休めない。心のメカニズムの真相を究明する

定時で帰るということがテーマになったドラマが話題になっています。しかし、会社を休みたいのに休めないという人は、まだまだ多くいるのではないでしょうか。 志村和久著『頑張りすぎるあなたのための 会社を休む練習』 より、「休めない」を解決するための考え方をご紹介します。

そして、自分体験だけではなく、テレビや本、噂やネットといったさまざまな情報を、あたかも自分の体験のように記憶してしまっているのだといいます。それは、他人の体験も同様で、特に嫌な体験や自分にとって危険な体験は、優先的に脳の中にしまわれてしまうのだとか。
だから、同じような状況に遭遇した場合、即座に潜在意識から危険だというシグナルが発信され、空気を読んでしまうようです。
私たちの潜在意識は危険を避けるように身体反応を起こし、「休むと危険だ」と知らせている。これこそが休みたいのに休めないという心のメカニズムの真相であるといえそうです。
まずは、この超強力なプログラムの存在を意識し、認めることが重要。そして、「仕事をする人の代わりはいくらでもいるけれど、自分の代わりは自分しかいない」と、自分自身の中でしっかりと折り合いをつけていくことがブロックを破る入り口になるといえそうです。

自分の人生をコントロールしようとする強い意志

潜在意識の存在を意識することで自分自身の考え方が変わったとしても、労働の現場では困ったことが当たり前にまかり通っているケースも多々あります。
最後の壁は、会社の違法行為であると著者はいいます。そして、私たちを最後に守ってくれるものは、法律の知識。最低限の知識を得ておくこと同時に、自分で考え込まずに解決能力を持つ人や外部組織に相談することが大切なようです。
最終的に自分の人生をどうしていきたいのか、しっかり見つめ、ときには立ち去るという強い意思を持つことも必要でしょう。
生きていく上で、他者との関わりを避けることはできないものです。だからこそ、自分の人生を自分でコントロールし、組織や他人に振り回されない生き方を模索していきたいものです。
タイトル: 頑張りすぎるあなたのための 会社を休む練習
著者: 志村和久
発行: イースト・プレス
定価: 1,300円(税抜)

(株)FILAGE(フィラージュ)代表。書評家/絵本作家/ブックコーディネーター 。元・銀行員であり図書館司書。現在は、女性のキャリア・ライフスタイルを中心とした書評と絵本の執筆、選書を行っている。「働く女性のための選書サービス」“季節の本屋さん”を運営中。
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