3. 中国の景気
では、資金の流出が一番大きそうな国はどこでしょうか。私は中国であるような気がしてなりません。そもそも中国経済はここ数年、黄色信号が点滅しています。以前は7〜8%もの高成長を維持していましたが、いまや6%台を維持するのがやっとな状態です。異常な土地価格の高騰、明らかに過剰な債務など、そもそも海外からの中国への投資熱は冷めつつあります。それに加えて、人民元が安くなっていることが大変気になります。リーマンショックの水準を下回る人民元安です。トランプ大統領の就任前に人民元を安くして、輸出業が有利になるように試みているかもしれませんが、通貨の価値が安くなるとその国からお金は流出することが原理原則です。HIAと加えて人民元安は、中国からの資金流出を示唆しており、来年の一番の注目は中国になるかもしれません。
中国から資金が流出すると何がおこるかというと、土地の値段が下がり、失業者が増え、中国内の景気が悪くなり、政治が不安定になり、中国経済の影響を受けやすい欧州、日本が不景気になる。こんなマイナスのスパイラルに入る可能性もあります。このように、ここ数年ずっと言われ続けてきたチャイナリスクが実現する可能性が、中国内部の問題だけではなくトランプ次期大統領によりもたらされる可能性がありそうです。
来年、私は楽しく気分で餅つきに参加したいと思います。そのためには、中国経済とHIAに注目して2017年を過ごしたいとおもいます。みなさんもご一緒にいかがでしょうか?うふふ。
中国から資金が流出すると何がおこるかというと、土地の値段が下がり、失業者が増え、中国内の景気が悪くなり、政治が不安定になり、中国経済の影響を受けやすい欧州、日本が不景気になる。こんなマイナスのスパイラルに入る可能性もあります。このように、ここ数年ずっと言われ続けてきたチャイナリスクが実現する可能性が、中国内部の問題だけではなくトランプ次期大統領によりもたらされる可能性がありそうです。
来年、私は楽しく気分で餅つきに参加したいと思います。そのためには、中国経済とHIAに注目して2017年を過ごしたいとおもいます。みなさんもご一緒にいかがでしょうか?うふふ。
渋谷 豊 ファイナンシャルアカデミーグループ総合研究所(FAG総研) 代表
シティバンク、ソシエテ・ジェネラルのプライベートバンク部門で約13年に渡り富裕層向けサービスを経験し、独立系の資産運用会社で約2年間、資産運用業務に携わる。現在は、ファイナンシャルアカデミーで執行役員を務める傍ら、富裕層向けサービスと海外勤務の経験などを活かし、グルーバル経済に関する分析・情報の発信や様々なコンサルティング・アドバイスを行っている。慶応義塾大学大学院経営管理研究科(MBA)修了。
ファイナンシャルアカデミーグループ総合研究所 http://fagri.jp/
ファイナンシャルアカデミー http://www.f-academy.jp/