2019年2月27日 更新

富裕層の子供への教育とは 日本・アメリカ・中国の共通点や違いは?

富裕層の子供への教育と聞いて、どのような特徴をイメージしますか?ステレオタイプの帝王学は影を潜め、現在は国際性、お金と付き合う力、ITリテラシーが、富裕層の子弟教育が目指す3本柱です。日本・アメリカ(米国)・中国の富裕層での、子供への教育の共通点や違いを見てみましょう。

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2019.2.26

アメリカの富裕層の教育とは?

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富裕層が500万人を優に超え、世界一多いのはアメリカ(米国)ですが、教育もアメリカの富裕層のスタイルが世界の富裕層のスタンダードになりつつある、と言えるかも知れません。私や周囲の知見も踏まえてお話ししますが、アメリカの富裕層子弟の教育では、私学のプリスクール(幼稚園)に始まり、ボーディングスクール(いわゆる"Ten Schools"などの全寮制高校)へ進ませることが珍しくありません。10代半ばから、自制やチームワークを養う教育環境を子供に与える訳です。
その後、アイビーリーグ(北東部の名門8私大:ブラウン、コロンビア、コーネル、ダートマス、ハーバード、ペンシルバニア、プリンストン、イェール)かそれらに比肩する名門大学(スタンフォード、MIT、カーネギーメロン、UCバークレー、UCLA、ミシガン、シカゴ、ノースウェスタンなど)、もしくはセブンシスターズ(北東部の名門7女子大:バーナード、ブリンマー、マウント・ホリヨーク、スミス、ヴァッサー、ウェルズリー、ラドクリフ)のコースが多いです。ラドクリフ大は、1999年にハーバード大に併合されています。
大学卒業までの20年間ほどの教育期間で、アメリカの富裕層は1人当たり2億円程度のコストをかけると考えられます。アメリカの富裕層教育で重視されるのは、正答がない中で課題を把握し解決する力、周囲を巻き込み成果に繋げるチームワーク力・リーダーシップ力、周囲の意見も傾聴しつつ自分軸を作る主体性などで、全人格的な教育を重視することが特徴です。敢えて言えば、0を1にできるアントレプレナーとして周りを巻き込んで成功する人間を作ることこそ、アメリカ富裕層の教育なのです。

中国の富裕層の教育とは?

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最近急激に数を増している中国の富裕層ですが、彼らの子弟教育で最も特徴的なことは、漏れなく子供を帰国子女にすることです。家族ぐるみでの海外移住など、幼少期から英語で生活する環境作りを徹底して行います。私の見る限り、台湾の富裕層の子弟教育でも、中国人富裕層のそれと似た傾向が感じられますね。
中国の富裕層の子弟教育コースとしては、海外在住で英語など語学力を徹底して涵養した後、ヨーロッパやアメリカの名門ボーディングスクールへ進ませ、引き続きアメリカのアイビーリーグや、それらに並ぶ名門大学に入学させることが定番化しています。アメリカの名門大学に留学する東アジア系と言えば、現在では中国の富裕層子弟である可能性が相当に高く、勤勉で成績も優秀なことに定評があります。
ちなみに、東京大学の学生の10人に1人は既に中国人留学生と聞きますが、中国の富裕層子弟が含まれる可能性は低いです。中国人富裕層の子弟教育では、アメリカの名門大学への進学が定石で、日本の大学に留学してくるのは中流層です。英語を中心とする語学力、ITリテラシー、投資などお金を扱う力を重視することは、中国の富裕層教育の特徴です。海外でも通用するアントレプレナーを育てることが、中国の富裕層教育の大きな目的となっているのですね。

課題が大きいのは日本の富裕層の教育?

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翻って、日本の富裕層教育の実態を見てみましょう。小学校から高校までを名門私立・国立に通わせ、国内の名門国立大・名門私大へ進ませるのが、富裕層の教育でも未だに主流です。それでも、子弟を海外留学(短期の語学留学ではない正規の学部留学)させることは、日本の富裕層教育においても定番になりつつありますね。例えば、大学入学後にアメリカのカリフォルニア州あたりのコミュニティ・カレッジ(公立の2年制大学)に留学して英語力を磨き、その後アイビーリーグなど世界で通用する名門大学に編入する動きも出てきています。
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