最近、フォーエバー21が日本から完全撤退し、米破産法適用申請することになった理由の1つとしてサステイナブルに真剣に取組んでいなかったから、という意見も多いです。
注目されるレンタル洋服や古着、スローファッション
しかし、サステイナブルファッションの問題点は値段が高いということです。それならば、衣類を買わなければいいのですが、そういうわけにもいかないと、注目されつつあるのが洋服レンタルサブスクリプションと古着です。
ファストファッションが環境に良くないのは分かるけど、サステイナブルファッションは気軽に流行に乗れるという値段ではない。いくら質がよくても、「同じ服」、「時代遅れの服」を着ていたら、社会的イメージがあまり良くないというのが現実です。
そのような社会的プレッシャーを考慮し、また環境保護にも貢献できると言う点で、「airCloset」などのレンタル衣類サブスクリプションが最近、特に働く女性に注目されるようになりました。
また、「メルカリ」などで古着を売買し、不用品を捨てずに回転させるという方法も有名ですね。
また、「メルカリ」などで古着を売買し、不用品を捨てずに回転させるという方法も有名ですね。
欧米にはサルベーション・アーミーやGoodwillなどのように、気軽に古着や不用品を寄付できる所がありますが、日本ではまだ少ないです。寄付されたモノを売り、売上の一部を社会に還元するという店舗が増えれば、誰もが簡単に社会奉仕と環境保護に貢献できます。
昨年アメリカで、中学の女性教師が始めた「同じ服を100日着よう!」というプロジェクトが話題となりました。サステイナブル貢献への取り組みとして、流行のスピードを落し、デザイン、質、共に服の寿命を延ばすスローファッションや、流行に感化されない自分なりのスタイルをもつという観念を広めることも大切なのでしょう。
プチプラの使い捨ては消費者の経済活動を活発にします。しかしその裏にある犠牲を減らすよう、企業は努力を迫られています。消費者も社会的な責任意識をもってファッションと向き合う時期がきたのかもしれません。
参考記事:
ミレニアル世代の消費行動は「いいね!」という共感がつくる

「モノよりコト」の消費という言葉が浸透しはじめて久しいですが、最近では「トキ」の消費という言葉も耳にするようになり、時代は「経験」価値にお金を使う、経験経済に移行しています。そして、それを加速させているのがミレニアル世代です。今回はその実態について探ります。