2017年12月21日 更新

〈デューク更家〉桁外れの夢に向かって、ひたすら歩み続ける

「お金とは、愛。(デューク更家)」

STAGE編集部:へこたれることはなかったんですか?
よかったのは自分が「えぇかげん」だったこと(笑)。細かいことは何も気にしないということですね。借金を抱えてもあまり気にしない。辛くて悲しいけど考えてもしゃーないから、酒飲んでよし働くぞ!と。

それでやっと借金を返済して、さあ、ここから親孝行だと思ったら、おふくろが肝硬変で体調悪くなってね。スニーカーを送って「歩いたらいいらしいよ」って。まだ、俺がウォーキングやっていない頃ね。それでおふくろは砂浜を歩くようになったんですけど、歩き方が悪くて足痛めてしまってね、その後、車いすになって半年ぐらいで亡くなってしまった。おふくろは「健康なる言うて、歩いて死んでいった」。こんな悲しいことはなかったですね。

■突如開けたウォーキングの道

STAGE編集部:その悔しい思いが、ウォーキングを始めるきっかけとなったわけですね。
ウォーキングは、おふくろが亡くなったことへのリベンジなんですよ。だから、本当に突き詰めてみようと思った。あとは、その頃、コシノヒロコさんのファッションショーの演出の仕事もやってたんです。コシノ先生が、「あんたは裏方やるタイプちゃうから、その服装を変えずに表に出ぇ」と言われて。そのときに「ウォーキング」というのが、ピタリとハマったんですよ。

しかもコシノさんのところでプロデューサーをやっている方がいて、その人に見せたら、「お前、これすっごくいいから一生懸命やれ。そしたら、お前に時代が合うてくる時がある」と応援してくれたんですね。

いざウォーキングを始めてみるとこれが面白くてね。それまではモデルさんを教えていましたけど、一般の人に教えていたら、一般の人の方がどんどん綺麗になっていく。みなさんに喜んでもらえる喜びでウォーキングにのめり込みました。
STAGE編集部:独特のスタイルのデュークズウォークは、ゼロから作り上げたものなんですか?
自分で工夫して編み出すというのが得意なんです。最近は、1日1万歩が歩きすぎと言われてるんですけど、当時から1万歩は疲れるに決まっているから良くないと言ってたんです。じゃあ、3,000歩ぐらいで1万歩に匹敵する効率の歩き方はないかと考えていて……。

ああいうクネクネしたことをいっぱい作って動いて、身体の可動域を広げて、その広げた可動域の中で小さく動くと。そうすると、筋肉とか神経の連結がいいから、やっぱり3,000歩ぐらいでも、1万歩と同じぐらいの効果があると考えて作ったんですね。
STAGE編集部:最初からビジネスとして成功すると確信していましたか?
あまりお金をどう儲けようとかはありませんでしたね。お金を儲けようと思ってやった仕事はうまいこといきません。小手先だけになるし、つい言葉も違うものになるし、後からついてくればいいっていうのは、本当だと思いますよ。

俺はやっぱり人に喜ばれることが好きだから、人に喜ばれることを基本に。自分も喜ぶけど、やっぱり人に喜ばれることを基本に仕事しているので、お金は回ってきます。人に喜ばれたら、お金は回っていくんです。

だから、ウォーキングを始めて5年ぐらいは、遮二無二やっていただけです。そうしたら、『情熱大陸』の取材が来たんです。これは、ブレイクスルーになったと思いますね。次の日から電話の回線はパンクするし、教室には、200人ぐらい生徒さん来るしね。みんなが喜ぶように突き進むうち、時代がついてきたという感じかな。

■モナコに居を構える意味とは……

STAGE編集部:モナコに居を構えることを決意したのはその頃ですか?
モナコは、「俺に時代が合うてくる」と応援してくれたプロデューサーが大好きな場所だったんですよ。よく写真を見せられたりしてね。そしたら25歳のときに、カラーの鮮明なモナコの夢を3日3晩見たんです。

それで、モナコに行ったろ!と。実際行ったら俺にピッタリやった!と。すごいみんなが派手で、きらびやかで。それからは、日本に半年住んで、モナコに半年住んでという生活になりました。
STAGE編集部:モナコでは、どんな生活を送っているんですか?
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