このような状況にストレスを感じる人が増えた頃、オンラインショップが流行し始めたことにより、ひと段落した連休明けの月曜日にオンラインで買い物する人も現れました。そのため、2005年から「サイバーマンデー」という商戦も始まりました。
その後、オンラインショップの需要は年々増え続け、The National Retail Federationが行った2018年の調査でこの期間にオンラインと店舗の両方で買い物したという人が全体の54%となり昨年よりも40%近くも増えたと発表されました。
また、セール期間をその日だけでなく前後一週間など長期間にする店舗も増え、わざわざブラックフライデーに実店舗に出向かなくても、セール品は簡単に手に入るようになりました。アメリカ全体ではこの期間としての売上は年々増えているというのも近年の特徴です。
変化しつつあるブラックフライデーの過ごし方
一方、アウトドア用品販売のREIはブラックフライデーを閉店にする、「#OptOutside」というキャンペーンを2015年から始めました。
「#OptOutside」とは、ブラックフライデーには従業員に特別有給休暇を与え、買い物ではなく、大切な人達と自然の中で過ごすこと、そしてそれを新しいイベントとしてアメリカ中に流行らせようというキャンペーンです。
このキャンペーンに影響されたのか、また、オンラインセールだけでも十分なのか2016年からはブラックフライデーには閉店という店も目立つようになりました。
このように、本来のブラックフライデーの存在が曖昧になりつつあるなか、それでもまだブラックフライデーに出かける人も沢山いるというのも事実です。
Washigton Postでは 、雑踏の高揚感、実際に戦利品を手にした時の醍醐味を味わいたいということもあるが、なによりも、この日は毎年家族や友人と早朝から出かけ、お祭り気分を楽しみたいという人も多く、伝統行事の一つとして根付いているのだと説明しております。
時代とともに、イベントとしての本質が変化しつつある「ブラックフライデー」。
しかし、家族や大切な人 と共に祝うサンクスギビングデーにつながるイベントであることに変わりはありません。
しかし、家族や大切な人 と共に祝うサンクスギビングデーにつながるイベントであることに変わりはありません。
アメリカのような文化的な背景や縁もない日本で、「ブラックフライデー」という言葉が定着するのでしょうか。来年も動向に注目していきたいと思います。