そして、3つめが、自分の意志で新たな一歩を踏み出したり、自主的に未知のことに挑戦したりなどの「自発的・意図的な行動要因(Intentional Activities)」であり、こちらが40%とされています。「遺伝的要因」は、先天的な脳内物質の分泌傾向などを指しますので、後天的な教育や努力で変えることはほぼ不可能です。加えて、「環境要因」ですが、僅か1割ほどの影響しかない訳ですから、従来通りここにのみフォーカスしてエネルギーを注ぐことは、幸せになるためには非効率的だと分かりますね。
ここから、幸福になるために注目すべきは、結局は「自発的・意図的な行動要因」であることが導き出せます。身近な例では、意識して周囲に余裕のある態度で接したり、意図的に率先した行動をとったり、健康を意識したエクササイズを続けたりなどが考えられます。これらの自発的なキッカケ作りによって、4割の部分が幸せを感じるように、今すぐにもコントロールが可能です。とは言うものの、経済力が不十分であるが故に「自発的・意図的な行動」が制約されてしまうとすれば、言わずもがな元も子もありませんね。
幸せとは何か!? 幸福度は「3つの資本」のバランスで決まる
みなさんはインターネットの検索窓に「幸せ」と打ち込んだ経験はありますか? ちょっと恥ずかしいですが、私はあります。そして結果的に、ネットで自由に手軽に幸せを見つけることなどできませんでしたが、ひとつ発見もありました。それは「幸せ とは」で検索している人がかなりの割合でいるという事実。同じ疑問を持つ人は少なくないのです。