2019年2月8日 更新

金価格が示す市場心理

実は、あまり認識されていませんが金価格が上昇しています。2018年8月以降、徐々に値段を切り上げて約半年で約10%を超える上昇です。今回の金相場は市場の見通しと心理を示している可能性が高いため今回は分析をしてみたいと思います。

さて、この格言と8月という時期から考えると、すわ「米中の貿易戦争」を市場が懸念したから金価格が上昇したのだろうと想像しがちではあります。しかし、改めて金価格の動向をみると、2018年1月の金の価格は1350米ドル。そこから8月までジリジリと下げて一旦底値の1170ドル。そこから切り替えして年末まで1300ドルまで上昇しています。この1月から8月までの金価格が下がっている間も、米中間の貿易摩擦は激化していましたし、それ以外にもトルコ・ショックなどもあり幾度となくスクオフになる場面はありました。それでも金価格は下がっていました。
つまり、この8月からの上昇を米中の貿易戦争や地政学リスクなどだけに理由を求めることはすこし無理がありそうです。では、その上昇の本当の原因は何であるのか?実はこれを考えることが大変重になってきます。現時点でははっきりした理由は市場では判明していません。明確な理由が見当たらないのです。
「市場ことは市場に聞け」という金融格言があります。私たち投資家は、今回の政策変更や金価格動向、株式市場や為替相場が近い将来の市場動向を暗示していることを理解できないままほっておくわけにはいけません。投資の世界で成果を上げるには、市場の動きに耳と目を傾け、昨年以降の金の動きが何を示しているのかをしっかりと確認できるまでしっかりと気持ちを引き締めて相場に望むことが大切だと改めて感じた金相場でした。
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渋谷 豊 渋谷 豊