お金持ちの遊び方は3ステップある?富裕層の段階にみる行動の違い

生き方

お金持ちの遊び方といえば、高級スポーツカーのコレクションや、高級店を貸し切ってのパーティなどがイメージされるかも知れません。ただ、このような遊び方をするお金持ちは、富裕層としては「駆け出し」の段階ですね。お金持ちの段階が変われば、遊び方も自ずと変化します。

2019.8.8

お金持ちの遊び方その1:自身のための爆買い段階

お金持ちの中でも、特にベンチャー企業の創業者などは、事業が軌道に乗ってきて、ある程度纏まったお金を手にできるようになると、まずは傍目からも派手な遊び方になる傾向が強いです。私の周囲にも、思い当たる方が何人かいたりします。

週に何度も1人最低5万円かかるような銀座の会員制クラブでお酒を嗜んだり、1本100万円以上するVACHERON CONSTANTINやAudemars Piguetのような高級腕時計を何本も購入したり、1,000万円単位のMaseratiやFerrariなどの派手なスポーツカーを乗り回したりなど、これまで苦労した分、ここぞと見栄を張りたい欲求に駆られるようなのです。人一倍努力した自身への労い(ねぎらい)、ご褒美は決して悪いとは思いません。

このような行動は、お金持ちの遊び方の段階としては、富裕層初期の「自身のための爆買い段階」とも言えるものです。しかし、お金持ちのこのような遊び方は、決して長く続くものではないのです。なぜなら、公私にわたり離反者・敵対者を作りやすくなってしまうためなのですね。

周囲に放蕩と映る遊び方が長く続くと、じきに支援者や仲間の気持ちが離れてゆきます。加えて、お金持ちを利用しようとする下心ある輩が接近して来たり、マスコミにあることないこと書かれたり、足元をすくわれるリスクも生じます。せっかくお金持ちデビューを果たしたのに、遊び方によっては支援者や仲間すら失ってしまう羽目になりかねない訳です。

お金持ちの遊び方その2:自身のコミュニティ作りの段階

次の段階になると、お金持ちは、高級クルーザーや別荘を所有する遊び方に移行してゆく傾向があります。言わずもがな、成功者としての見栄の要素も否定できませんが、遊び方が変わってゆくのには、切実な理由もあったりします。まずは、非日常の空間・時間を確保して、折に触れて心身のリフレッシュを図りたいという理由ですね。日々多忙なお金持ちほど、非日常の空間や時間を大切にする気持ちは強いものです。

次に、クルーザーや別荘があれば、信頼できる仲間だけを招いてオフを過ごしたり、今後是非とも親しくなりたい相手を招いてもてなしたりすることが可能という理由です。ホテルやクラブなどとは違い、面倒な制約を気にしたり、スタッフや他のお客さんの目を意識したりしない遊び方ができるようになります。加えて、高級別荘地ならではのコミュニティ・人脈に加わる魅力も見逃せませんね。

例えば、那須や軽井沢の特定エリアに別荘を所有し、時折家族で過ごせるということは、それなりの属性が担保された別荘地のコミュニティに加わることも意味します。日頃のビジネス関連の人脈とは異なる、ある程度以上のクラスの人脈を新たに得られることになる訳です。当然、ここから新たな気付きや、ビジネスの端緒が生まれることもあり得ます。このようにして、お金持ちの遊び方は、信頼できる仲間を中心とした、「自身のコミュニティ作りの段階」に入ってゆくのですね。

お金持ちの遊び方その3:社会貢献に楽しみを見出す段階

お金持ちも最後の段階になり、超富裕層ともなってくると、遊び方には社会貢献の要素が感じられることも少なくありません。超富裕層が絵画や彫刻などの芸術作品やアンティークコイン、ビンテージカーなどを蒐集していることは、全く珍しいことではありませんね。当初の動機は節税対策だったり、投資目的であったり、単純に興味を惹かれたりなど、そのお金持ちにより様々です。

ところが、コレクションをする過程で審美眼・鑑識眼が養われ、中にはそのジャンルで一角(ひとかど)の才能を見せる方も現れてきます。そのようなお金持ちの中には、自ら財団法人・社団法人を立ち上げて美術館を作ってしまうような方さえいます。この手の美術館には、有名なものから無名の小規模なものまで、少なくない数が存在します。ちなみに、赤坂のサントリー美術館(東京都港区)も、元々はサントリー会長の佐治敬三氏が「生活の中の美」をテーマとして開いたものです。

また、自らスポーツチームのオーナーになるお金持ちもいますね。実は、欧州のマイナーなフットボールクラブには、いくつか日本人オーナーのチームもあったりします。虚栄心からではなく、本気で若者を育成したい、日本人選手の底上げを図りたい、という志で貢献されている方も少なくありません。自身の資産を役立てて、広く社会の人に喜びをもたらすことを楽しむという、「社会貢献の段階」に達したお金持ちの遊び方と言えるかも知れません。

Kenneth S

総合商社のIT戦略担当からIT系ベンチャー企業の経営補佐などを経て、現在は海外在住の個人投資業。時折、物書きもしている。

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