日本株がここ1週間で急激な下げに見舞われています。日経平均は2月25日に2万3,000円、27日には2万2,000円を下回り、3月2日には2万1,000円を割り込む局面があったほどなのです。
日経平均が2万円前後まで下げる「第3波」も想定しておく
知人の著名なファンドマネージャーは日経平均が2万3,000円を割り込んだ時、「今は第1波だ。第2波~第3波が来たら絶好の買い場になる」と、むしろ株価の下落を前向きに捉えているようでした。
私もまったくの同感でしたし、3月初めの時点で2万1,000円にタッチした局面が「第2波」であったと認識しています。2万円前後まで下げる「第3波」があるかどうかはわかりませんが、あるという前提で対処したほうが無難だと思っています。
堅実な運用方法を推奨してきたのはこの局面のため
『賢者の投資方法とは』(2019年1月25日)、
『資産を10倍に増やす堅実な投資スタイルとは(前編)』(2019年1月29日)、
『資産を10倍に増やす堅実な投資スタイルとは(後編)』(2019年2月15日)
などで申し上げてきた運用方法はこれまで周囲から慎重すぎないかといわれてきました。
しかし、近年のボックストレンド相場では、1年に1回あるかないかの今回のような時のために、厳しい資金ルールを設けてきた次第です。
セリングクライマックスは絶好の買い場
今のような暴力的な下げ相場ではどんな個別株でも必要以上に売られます。当然のことながら、大型株より中小型株、東証1部より新興市場のほうが売られます。個人のリスク許容度によって買う個別株は異なりますが、ここはETFも含めて1年に1回のチャンスとして捉えたいところです。
久しぶりのセリングクライマックスの局面では、否が応でも投資妙味が高まります。意地悪な言い方かもしれませんが、信用取引をしている個人投資家が追証に伴う換金売りをせざるをえない時こそが、買いのパフォーマンスがもっとも上がりやすいのです。
2万1,000円からの買い下がりは失敗してもリスクは限定的なので、資金ルールを緩めて臨んでもらいたいと考えております。
なお、私のブログ『経済を読む』においては、大事な局面では株価の流れを分析していることもありますので、ぜひ参考にしてみてください。
http://blog.livedoor.jp/keizaiwoyomu/