2018.12.12
アルゴリズムとは何か
アルゴリズムとは、特定の問題を解いたり課題を解決したりするための手順をまとめたものです。プログラミングでは、まずこのアルゴリズムを考えてからコーディング作業を行います。そしてこのアルゴリズムを考える習慣が身に付くことで、日常の業務を効率化させることに役立ちます。
プログラムにはフローチャートという流れがあります。仕事でもマニュアルなどのフローチャートがありますし、馴染みのある言葉ではないでしょうか。その元となるのがアルゴリズムであり、プログラムの骨組みとなります。問題を解決するにあたり、どんな手順で行うのか、どのような条件分岐をするのかを考えるものです。
具体的なアルゴリズムの考え方
具体例を挙げます。1から10,000までの整数を合計する場合、どのような方法で実行すればよいのでしょうか。電卓で1から10,000まで順番に足すというのは、あまりに非効率的ですよね。しかし日頃の業務では、それに近いことをしている人は少なくないでしょう。
方法はいくつかあると思いますが、ここではループを使った方法をご紹介します。必要な命令を以下に記します。変数とは、値を格納する場所と考えていただければよいと思います。
1 Aという変数を作る
2 Bという変数を作る
3 AとBにそれぞれ“0”を入れておく
4 Bに“1”を加える(Bという変数で1から10,000までをカウントします)
5 Aに“A+B”を格納する(変数はこのように自身の値を更改させることができます)
6 Bが10,000以下であれば4に戻る(ここで命令はループする)
7 エンド
2 Bという変数を作る
3 AとBにそれぞれ“0”を入れておく
4 Bに“1”を加える(Bという変数で1から10,000までをカウントします)
5 Aに“A+B”を格納する(変数はこのように自身の値を更改させることができます)
6 Bが10,000以下であれば4に戻る(ここで命令はループする)
7 エンド
Bは10,000を超えるまで1つずつ値が増えて、AにBを次々と加算する流れになります。
アルゴリズム思考はなぜ仕事の効率化につながるのか
アルゴリズムの簡単な仕組みをご紹介しましたが、なぜ普段の仕事に役立つのでしょうか。その答えは“無駄を省くことができる”からと“網羅的に考えることができる”からです。