女性リーダーが部下との関係を良好に保つための4つのコツ

リーダーになれば、自分の仕事だけでなく、チームのマネジメントや人材育成に注力することが求められます。風通しのいい雰囲気のなか効率よく仕事を遂行するため、リーダーとして部下とうまくやっていく4つのコツについてご紹介します。

2018.12.6
仕事をスムーズに進めるうえで重要なのが、他の社員との「人間関係」。女性リーダーであれば、男性や年下女性など「部下とのコミュニケーション」が仕事に大きな影響を与えます。部下との良好な関係性を保つためには、どんなコツを押さえておくといいのでしょうか?

「私個人」ではなく「私たち」。チームの力を大切に

リーダーとして頑張ろうと思うと、どうしても自分個人の努力に終始してしまう場合があります。しかし自分1人の成果には限界があるのも事実。リーダー職では「全員で一つの目標に向かい成果を上げる」ことが重要です。
たとえばはじめてリーダー職に抜擢されたとき、大規模のプロジェクトリーダーに昇進したときなど、やる気がみなぎってついつい肩の力が入ってしまうのは、致し方ないかもしれませんね。こうした場合には、プロジェクトの成果が「自分1人の成果」だと思わないこと。成果を上げるため、チームがうまく起動するよう全体を見通すことが大切です。
「私が頑張る」のではなく、「私たちみんなで力を合わせる」気持ちを意識し、チームマネジメントをおこなっていきましょう。チームのきずなが深まるきっかけにつながります。

日ごろから風通しの良いコミュニケーションを

仕事さえうまく回ればいいと思っていると、継続的に良好なチームワークを構築していくことはできません。日ごろからチーム内でのコミュニケーションを大切にしていますか?リーダーとして、全員が気軽に話せる環境を整えられていますか?
まず朝や帰りのあいさつは明るく気持ちよく、誰に対しても誠実に対応することです。仕事をお願いして完了したときには「ありがとう」といった感謝の気持ちを、直接言葉をかけて表現しましょう。
相手の目を見て、気持ちが伝わるように話しかけるのも効果的。ちょっとした変化に対しても、「何かあった?」と気軽に声をかけられるリーダーは、スタッフからの好感度もアップするでしょう。
チーム内の風通しの良さは、仕事においても業務効率化・生産性向上につながる重要なポイントです。女性リーダーが積極的に声をかけ、同じ目線で会話できる雰囲気づくりに努めましょう。

うまく叱るコツを覚える

部下の行動になんらかのミスがあって、リーダーとして叱らなければならない場合。多くの女性リーダーが悩むのではないでしょうか?人を叱ることは非常に難しく、「後々になって関係が悪くなるのではないか」と不安になってしまうのも無理はありません。
しかしミスやトラブルがあった場合、そのまま放置してしまうのは企業としてもリーダーとしても、非常に危険です。まずは「叱る」という意識をなくし、「客観的に事実を伝える」つもりで説明しましょう。たとえば「○○について随時報告をしていないと、○○や○○においてトラブルにつながってしまう」といった形で、どういったリスクがあるかを伝えます。
頭ごなしに叱るのではなく、「次の改善方法を提示する」「一連の仕事においてフィードバックする」気持ちを持つといいでしょう。

自分でやり過ぎず柔軟に「任せる」

リーダーとなり部下ができると、ついつい頑張りすぎてしまいがち。会社からもある程度認められ、部下からも頼りにされたいと思うと、まわりから見て「仕事をやり過ぎ」感が出てしまうかもしれません。
ついつい仕事をやり過ぎてしまう女性リーダーにありがちなのが、部下から「リーダーは仕事をなにもしていない」と思われるのでは?という不安な気持ちを持つことです。リーダーとスタッフでは、そもそもやるべきこと・役割が異なります。プロジェクトに関わる実務など、ある程度「手放して」スタッフに任せてしまうことも、リーダーとしての大切な仕事です。
スタッフに仕事を任せることは、リーダーとしてスタッフを信頼していることをあらわす行動のひとつでもあります。不安そうな顔でスタッフの仕事ぶりを見つめるのではなく、安心・信頼・自信に満ちた表情で仕事を任せる心意気が、リーダーとしてのスキルを高めることにもつながるでしょう。
湊音

湊音

元総務・人事キャリアを持つフリーライター。これまでの経験を活かし、「仕事」「働き方」などのテーマを中心に執筆活動中。女性がのびのびと多様な働き方を実現できるべく、常に新しい情報をキャッチしています。
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