10代〜70代の男女497人に「個人の投資意識」に関する調査を実施
日本政府が「貯蓄から投資へ」のスローガンを2001年に掲げてから約19年。個人の投資は、十分な浸透には未だ至らないものの、昨年6月の「老後2,000万円不足問題」などをきっかけに、投資への関心は高まっています。そんな中、日本最大級の総合マネースクールであるファイナンシャルアカデミー(本社:東京都千代田区、代表:泉正人、以下当校)は、個人の投資の実態を把握するため、当校主催マネーイベント『お金の教養フェスティバル2020』参加者の男女497名に対し「個人の投資意識」に関する調査を実施しました。
〈この調査からわかること〉
■ 投資に対するイメージ、「経験者:楽しい」「未経験者:リスク」と真逆
■ 個人での投資、経験問わず、ほぼ全員が「必要」と考える
■ 投資を必要とするリアルな声、「老後不安」「低金利」「豊かな人生設計」
■ 「貯蓄から投資へ」の本格実現に「学校教育内での投資教育」を求める声が最多
■ 未経験者からは、「企業での研修」を求める声も
投資に対するイメージは真逆!経験者「楽しい」、未経験者は「リスクがある」
当校主催のマネーイベント来場者、男女497人に投資経験について尋ねたところ、76%が「経験あり」、23%が「経験なし」と回答。次に「投資に対するイメージ」について尋ねたところ、経験者の回答は1位「楽しい」2位「豊かさ」とポジティブな回答に対して、未経験者の回答は1位「リスクがある」2位「難しい」といった消極的な回答となり、投資は経験の有無によってイメージが真逆であることが浮き彫りになりました。
Q.あなたの「投資に対するイメージ」について教えてください(複数回答可)
個人での投資の必要性、投資経験者・未経験者ともに、ほぼ全員が「必要」
「個人で投資をすることは必要だと思いますか?」と尋ねたところ、投資経験者は99%の人が、未経験者は97%の人が「必要」と回答しました。調査の実施がマネーイベント会場であったことも要因の一つだと推測されますが、前問で投資に対して「リスクがある」「難しい」と回答した人たちも、投資自体は必要なことだと認識していることがわかりました。
Q.個人で投資をすることは必要だと思いますか?
投資を必要とするリアルな本音!「老後不安」「低金利」「豊かな人生設計」
前問で「必要」と回答した人にその理由を記述式で尋ねたところ、「年金だけで生活ができないから」といった老後不安に関する声のほか、低金利時代に関する声や、「時間に縛られない自由な生活をするため」といった豊かな人生設計のための声があがりました。
Q.個人で投資することは「必要」と回答した人の声(一部)
“貯蓄から投資へ“本格実現に向け必要なこと1位「学校教育内での投資教育」、未経験者からは「企業での研修」を求める声も
「日本政府が掲げる“貯蓄から投資へ”の本格実現に向け、個人がもっと投資をしやすくなるためには何が必要だと感じますか?」と尋ねたところ、投資経験者、未経験者ともに「学校教育内での投資教育」が必要だとする声が最も多く聞かれました。
Q.個人がもっと投資をしやすくなるためには何が必要だと感じますか?
■上記調査結果/サマリー
〈経験者・未経験者共通〉
□ 「学校教育内での投資教育」が共に1位
□ 「インフルエンサーによるSNSでの情報発信」は共に下位。断片的な情報よりも、本質的な投資教育を必要と感じているのではと推測
〈経験者〉
□ 「投資を語れるコミュニティ」が2位となり、実践をする中で具体的に語り合える存在を必要としているのではと推測
□ 金融商品の販売を行う、「金融機関での具体的な提案」はニーズが最も低い
〈未経験者〉
□ 「NISAやiDeCoの制度改正」のニーズは低く、学校教育内および企業での研修を求める声が上位を占めることからも、実践する前段階に必要となる基本的な知識を必要としているのではと推測
投資経験者、やってみて分かった本音。「一日でも早くやること!」
投資経験者に「投資を始める前の過去の自分に、一歩踏み出すために具体的な言葉をかけるとしたら、どんな言葉をかけますか?」を記述式で尋ねたところ、最も多かったのは「一日でも早くやること!」「まずは始めてみるのが大切」といった、投資実践を促す言葉でした。その他には、「リスクを把握できれば全くこわくない」といったリスクに対しての言葉や、投資の正しい知識を身につける重要性に関する言葉が見受けられました。
Q.投資を始める前の過去の自分にかける言葉(一部)
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投資経験者の本音から見えた真のリスクは「やらないリスク」「無知のリスク」
今回の調査では、投資経験者と未経験者では、投資に対するイメージが全く異なるという事実が明らかになりました。未経験者は、投資に対して「リスク」「難しい」といった消極的なイメージを持ち、投資の必要性を感じながらも最初の一歩を踏み出せずにいるようです。
一方で経験者からは、「学習すれば恐くない」「無知が1番のリスク」といった声があがり、投資を始めるハードルを乗り越えるためには「正しい知識を持つこと」が不可欠だと言えそうです。
超低金利時代に老後のお金への不安を払拭し、日々の生活をより豊かに送るためには、できるだけ早いタイミングで、自分にとって無理のない範囲で投資を始めることが重要です。
知識を持たないまま闇雲に投資を行うことは得策ではありませんが、投資経験者の「しっかりと基礎を学んでからやった方が良い」「怖がらずにまず実践してみることが大事」といった言葉の通り、まずは基本的な知識を身につけ、実践を通してそれらを血肉化していくことで、投資が文字通り、人生の味方になるのではないでしょうか。
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■調査概要
調査テーマ :個人の投資に関する意識調査
調査方法:紙面による調査
調査場所: 東京国際フォーラム、ファイナンシャルアカデミー丸の内本校および大阪校
調査対象 :ファイナンシャルアカデミー主催『お金の教養フェスティバル2020』来場者497名
男女比:男性 50%、女性 45%、無記入 5%
年齢構成:10代 1%、20代 7%、30代 24%、40代 36%、50代 24%、60代 7%、70代 1%
調査実施日 :2020年1月18日、19日