2018.10.18(2021.2.5更新)
富裕層になるためには勝負も必要
ソフトバンクグループの孫正義氏は、常に大きな勝負をすることでも有名です。ソフトバンクが時価総額6,000億円であった時、ボーダフォンジャパンを1兆8,000億円で買収しました。けた外れの借入による買収は当時、お金を“どぶ”に捨てるようなものだとも揶揄されましたが、結果的に成功したことは今日のソフトバンクグループを見れば明白です。
オラクルの共同創始者兼CEOであるラリー・エリソン氏は、リレーショナルデータベース(複数のデータを関連付けるもの)の開発に向けて、シリコンバレーの優秀なエンジニアを集めました。当時はコンピュータの専門家が、リレーショナルデータベースの開発は理論的には可能だが実現は難しいとしていました。その中であえて挑戦し、その結果オラクルという巨大な企業を生み出したのです。
マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツ氏も世界初の“パーソナル”コンピュータ用の開発言語BASICを完成前に売り込み、大学を辞めてマイクロソフト社を作りました。一見無謀ともいえるこれらの挑戦により、富裕層(ビリオネア)が誕生したのです。
莫大な富を得るためには時に大きな勝負も必要です。しかし確実に富裕層となる道を探す方は、ギャンブルを伴うような勝負は避けなければなりません。
勝負とギャンブルの違い
よくカジノのゲーム=ギャンブルと認識されますが、これは半分当たりで半分外れです。カジノにはごく一部ですがプロとして生計を立てている人がいます。このような人は、ギャンブルをしていません。
ギャンブルとは運を天にまかせて勝負することです。一方でプロは戦略を立てて勝負しています。一見すると運に結果が左右されるようなゲームでも、勝率の高い戦略を立てることが可能ということです。
しかしカジノ=ギャンブルという世間一般の意見を信じていると、そのような戦略の存在にすら気づきません。つまり勝機を得る機会を失うことになります。
世の中には一見するとギャンブルに見えることでも、実は収益を生み出す源泉となるものが存在します。しかしその多くはリスクを伴いますし、リスクを恐れる人からは否定的な意見が出ます。しかしリスク=絶対的な損失ではありません。リスクとリターンの比率をみて、そこに勝機があれば挑戦する価値があります。これが戦略というものです。
富裕層は運を戦略で味方にしている
これから富裕層を目指す人は、運に頼る勝負をしてはいけません。着実に資産を増やす戦略の立て方を学ぶ必要があります。そのためには、まず世間一般の常識を疑うことが大事です。
たとえば株式市場で勝ち続ける投資家を、じゃんけんにたとえて運によるものだという意見があります。これは千人がじゃんけんでトーナメント戦を行えば、必ず最後に勝ち残る人が出るという考え方です。もちろん、この考え方は間違っています。
株式市場では資金を失い退場した投資家に代わり、常に新たなプレイヤーが参入します。その中で勝ち続けることは、運では説明できません。ここは、勝ち続ける人は何かしらのスキルを持っていると考えるのが妥当でしょう。
世の中にはチャンスはいくらでもありますし、リスクとリターンが生まれるものに関しては、戦略を持ち込むチャンスもあります。リスクを恐れてリターンを放棄するのは明らかに間違いです。
たとえば起業について説明します。総務省の企業統計調査によると、公表しているいずれの年においても開業数より廃業数が上回っています。つまり起業しても廃業する可能性が高いというわけです。特に東商リサーチによる負債総額1,000万円を超える倒産件数は、ぜひチェックしていただきたいと思います。廃業により損失を被る従業員や取引先がどれほど多いかということです。
これは間違いなく、起業には廃業というリスクが伴うことを意味します。世の中にはリスク=避けるものという認識もありますが、それが正しいのであれば起業はすべきではないということになります。
もちろん、起業によって成功をおさめる人は多くいますし、それは決して運の良さだけによるものではありません。そこには何らかの戦略があると考えるのが妥当です。
富裕層になるには勝率の高い戦略が必要
富裕層を目指すならば何かしらの勝負は必要です。しかしその勝負は決して一か八かのギャンブルではなく、勝率の高い戦略をもったものでなければいけません。
戦略を作るためには、勝負したい分野の成功ルール学び、研究することが必要になるでしょう。そこにきっと、何かしらの勝機は見えてくるはずです。
戦略を作るためには、勝負したい分野の成功ルール学び、研究することが必要になるでしょう。そこにきっと、何かしらの勝機は見えてくるはずです。