2019年7月12日 更新

「書く」だけで得られる健康効果とは|睡眠改善やダイエット効果も?

スマホやPCの普及で、ペンを手に持ち何かを書くことが減ったという人は多いのではないでしょうか。 ところが、最近の研究では、日記や覚書を書くことによって睡眠不足の解消やダイエットに有効であることが報告されているのです。 それはどんな理由によるのでしょうか?

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2019.7.12

1年365日、義務に追われる現代人

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まずは、日記と不眠解消についての話題です。

この研究を医学誌『Journal of Experimetal Psicology』に発表したのは、アメリカのベイラー大学です。
人間というのは、無意識のうちに日暮れと同時に悲観的になる傾向にあるのだそうです。
例えば、Twitterの投稿も、その内容を分析すると夕刻になるほどネガティブな言葉を使うことが多くなることが別の研究で明らかになっています。
こうした不安感やストレスが、入眠を妨げたり質の良い睡眠の邪魔になったりするわけです。
そこで、ベイラー大学の心理学者たちが考案したのが、就寝前に書く「todo リスト」です。
その日に起こったことを書くのではなく、翌日への期待を日記に書くという手法です。

私たちは1年365日、仕事以外にも友人や家族からのメッセージに返信をしたり、子供の学校の行事に参加したりと、毎日義務に追い立てられる日々を送っています。
そのため、夕刻になると「なにかやり忘れたことはなかったか」と不安になるのは当然のことなのです。

日記を書くことで「不眠」を克服する?

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ベイラー大学では、18歳から30歳の57人を対象に、実験を行いました。
実験では、参加者は寝室にスマホやコンピュータを持ち込むことを禁止され、就寝前の5分間に
・過去数日に行ったこと
・翌日にするべきこと
のいずれかをノートに書く2つのグループに分けられました。
そして、心電図や心拍数などを分析し、睡眠の質についての調査が実施されました。
結果、過去のことを書いた人々が入眠にかかった時間が平均25分であったのに対し、翌日にやるべきことを書いたグループは16分で眠ることができたのだそうです。また、後者のほうが睡眠時間もわずかに長かったことも明らかになりました。
日記に書く内容は、具体的であればあるほど入眠のためには有効であることまで判明。
就寝前の5分を、翌日への希望のために落ち着いて過ごす。サイエンスが証明しなくても、とても素敵なことではないでしょうか。暖かいカモミールティーなどを飲みながら、翌日にポジティブな思いを馳せてみてください。

日記を書くことでダイエットが成功する!

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1日14分を「食事日記」に費やすことがダイエットを成功に導く。
こんなニュースを発表したのは、バーモント大学とサウスカロライナ大学の研究チームです。
日記といっても、ほとんど覚書のようなものでよいのだそうです。つまり、何時に何を食べたかをノートに書くだけなのです。

医師や栄養士などの専門家は、毎日どのような食事やおやつをどのくらい食べているのか、それを実感し自覚するに足る唯一の方法が、食事日記だと主張しています。
お金の使い方も、家計簿をつけるかつけないかでは大きな相違があります。毎日食べる食事も、それを記して自ら読むことによって、新しいライフスタイルの第一歩を踏み出せるというわけです。

食事日記を書いた人は半年後に10パーセントの体重減!

アメリカの大学によるこの研究は、肥満の専門誌『Obesity』に報告されています。
実験には、142人が6カ月にわたって参加しました。
そして、日中に口にしたすべての食べ物をノートに記した人は、6カ月後に平均して10パーセントの減量に成功したのだそうです。研究では食事日記を書くために、1日のうちわずか14分を費やせば、ダイエットに成功することも明らかになっています。
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井澤 佐知子 井澤 佐知子