本企画はもともとゲーテ創刊時の13年前のものであったそうだが、それは同時に13年たった今でも堀江貴文氏が変わらず、またはそれ以上に注目され続けている証しでもあるということだ。そして、他とは比べものにならない、人にはない独自の魅力を持ち合わせていることでもあると思う。
本特集は、どのコンテンツもとても惹きつけられる内容ではあるが、本書評では国内最大級のオンラインサロンHIU(堀江貴文イノベーション大学校)と宇宙事業について取りあげる。またHIUを紹介する計4ページは、HIUメンバーにより編集したものである。
評者はHIUに所属し1年半が過ぎた。入会したきっかけは、オープンした書店で突然目に飛び込んできた堀江貴文氏の著書『好きなことだけで生きていく。』であった。ページをめくった瞬間に「これだ!」と思い、一瞬で入会を決意した。
人生の様々な場面では、時々このような何も考えない直観の判断や何か気になるというような引っ掛かりがある。またそれは、たいてい自分にとって重要なものとなる。
HIUでのイベントは、体験型からオフィシャルの定期イベントなど面白いことが満載だ。その中でも評者が頻繁に参加しているのが、本誌にも掲載されている「対談」だ。堀江貴文氏と各業界で活躍するゲストがビジネスに関する興味深い話をしてくれる。
入会してから約30名のゲストとの対談を聞いたが、毎回とても楽しくワクワクする。驚くべきことにつまらないと思ったことは一度もない。それは、毎回対談をする堀江貴文氏の話しが面白いということでもあるのだろう。
対談を聞き、ゲストの著書や関連する内容を本ブログへ書評として投稿し、また仕事でもアウトプットできるため、とてもいい循環となっている。そのためHIUでの対談は、評者にとっては自分の知らない世界を教えてもらえる、とても貴重な時間であり、重要な場なのだ。
また、堀江貴文氏が情熱を捧げる宇宙事業において、先週ついに民間単独では国内初のロケットの打ち上げに成功した。その14年間の宇宙事業の歩みについてまとめられている。
評者は、今回の打ち上げで初めて宇宙ビジネスへ支援してみた。そのリターンの一つとしてとてもユニークなのが「宇宙への名前」だ。それは、ロケットに搭載された銘板に支援者の名前が記され、宇宙へ打ち上げられるというものだ。
ロケットの打ち上げは、天候不良などにより、度重なる延期もあったが、自分の名前がロケットに搭載されているのだから「成功するに決まっている」と、なぜか強い自信を持ち見守った。
そしてそれは現実となった。技術的な提供はできなくても、支援したことにより、まるでチームの一員として関われたような気分となり、とても感慨深いものがあった。
このようなビジネスは、研究や開発に莫大な資金がかかる。しかし誰もやっていないことは、やってみないと、また失敗してみないとわからないことが多い。またそれを繰り返し、その積み重ねにより成功へと導かれていく。
一人一人の小さなサポートと継続していく力が結果として私たちの生活にも大いに役立つ世の中へと変化していく。そう思わせてくれた一冊である。
GOETHE(ゲーテ) 2019年 06 月号【表紙:堀江貴文】 [雑誌]
出版社/メーカー: 幻冬舎
発売日: 2019/04/25
メディア: 雑誌
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