2019年9月13日 更新

もう一度“あそぼう”・・・おとなもこどもも楽しめる、実はおとなの日常に沁みる場所

“「遊んでいないで〇〇しなさい!」と、遊びの時間を「勉強」や「仕事」や「お手伝い」に邪魔されていませんか?” そんな美術展の問いかけに、ちくちくと心を刺された秋のはじめ。

開発好明《受験の壁》(2016年再制作) 展示風景

2019.9.13
これは、東京都現代美術館(MOT)『あそびのじかん』展のキャッチコピーです。
わたしのこの“秋のちくちく感”。解剖してみると、“夏休みは終わった、秋になったら「真面目に、生産的に」仕事せねば“という義務感と、”わかってはいるけどなかなか“という現実?への良心の呵責と、というところでしょうか。
コピーとは逆、邪魔しているのは「遊び」の方か・・・

あそんでますか?

TOLTA《ポジティブな呪いのつみき》2016年 展示風景

仕事や勉強など日常の“やらねばならぬ事”を真ん中においたとたん、非日常・非生産的な悪者、になってしまう“あそび”という単語。
そもそも“あそび”とは?
手元にあった国語辞典(新選国語辞典 小学館)の金田一京助先生によると、
「あそび」
1.あそぶこと 2.ただ楽しみのためにする動作 3.酒色にふけること 4.ばくち 
5.仕事がないこと 6.余裕、隙間、無駄
 「あそぶ」
1.すきなことをしてたのしむ、2.何もしないでぶらぶらしている・・・
確かに義務を果たしていない、というネガティブな意味合いも多いのですが、やはり一番にくるのは、好きな事・楽しい事をする意。こどもの時、学校が終わって「〇ちゃんと遊んでくるね!」と言った時の、あの意なのですね。
・・・そういえば、日ごろ一番仕事を邪魔しているのは、ついつい次々開き続けてしまうネット画面。これはあそびなのか?そして、“あそぶ”ことが、飲み会や買いものという消費活動とほぼイコールになったのはいつからだろう・・・・

“あそび”をめぐって、高くなった空を見上げるおとなの秋なのです。

それぞれのあそびが見えてくる展覧会

タノタイガ《タノニマス》2007年 展示風景

コピーの下には、続いてこんな文章がありました。
「遊びは日常生活の対極にあり、不真面目で非生産的なものだというイメージをもたれてしまうことがあります。一方で、日常の決まりごとが通用しない遊びは従来の考えやルールを外れて新しい価値や法則を発見するきっかけにもなります。・・・また「ハンドルにアソビを持たせる」という表現があるように、遊びには余裕や緩みという意味があります。」
美術館で、現代アーティストたちが提示する“あそび”のかたち。
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