2019年4月12日 更新

サーバントリーダーシップにはデメリットも?おすすめの使い方は?

「サーバントリーダーシップ」にもデメリットはあります。旧来の「支配型リーダーシップ」のアンチテーゼとして、昨今注目を集める「サーバントリーダーシップ」ですが、使用方法を誤ると逆効果にもなります。「サーバントリーダーシップ」のメリット・デメリットを理解し、有効な使い方を考えます。

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2019.4.12

そもそもサーバントリーダーシップとは?

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「サーバントπリーダーシップ」が昨今大いに注目されています。部下の能力を肯定して、上長・部下相互の信頼関係を築き、Win-Winの関係を目指すリーダーシップのスタイルです。組織としてのビジョンを示し、部下を信頼し、適宜アドバイスを与えつつ、共に目標に向かってゆくイメージです。サーバント(Servant)とは使用人、召使い、奉仕者などを意味する語ですが、「支援型リーダーシップ」とも言われますね。「意見を言いやすい環境を作る」ことが、サーバントリーダーシップにおける上長の第一の役割です。
「サーバントリーダーシップ」は、組織メンバーの力を最大限に発揮できる環境作りに奉仕するリーダーシップスタイル、とも言い換えることができそうです。Servantの語が含まれるため、部下の主張を何でも聞き入れる上長を目指す、部下に徹底的に奉仕する上長を目指す、などと誤解されている方もいますが、それらの解釈は完璧な誤りです。「サーバントリーダーシップ」で上長が奉仕する対象は、飽く迄も組織であり、この組織の構成要因には部下も含む、という解釈が妥当です。
これに対して、旧来型のリーダーシップが、いわゆる「支配型リーダーシップ」です。部下を無力な存在と看做し、上長から一方的に命令・指示を与えて動かすスタイルです。「結論だけを命令する」軍隊式であり、指揮官(上長)が先頭に立って、組織を目標に向けガンガン引っ張るイメージですね。脱落しそうな部下がいると、「オレを信じろ!気合いを入れろ!」と尻を蹴り上げるタイプの鬼軍曹(上長)が典型ですね。「黙ってオレに付いて来い!」という、トップダウン方式のリーダーシップです。

サーバントリーダーシップのメリット・デメリットとは?

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ここで、「サーバントリーダーシップ」のメリット・デメリットを理解しておきましょう。まず、メリットからです。1つ目は、「組織メンバーが自由闊達に意見交換しやすくなり、最善のアイデアを採用できるため、決定的に間違った決断を下すリスクが減ること。上長の知見にないことも、部下の知見でカバーしやすくなること。」2つ目は、「組織メンバーが主体的に思考するクセが付き、当事者意識を持ちやすくなること。組織メンバーが自ら考え、自ら動くことで成長できること。」この2点が大きなメリットでしょう。
次に、「サーバントリーダーシップ」のデメリットです。1つ目は、「部下の意見と、上長の意見とが異なる場合、意見を摺り合わせ、組織の方向性を調整してゆくのに時間(工数)がかかること。」2つ目は、「自ら気付き、思考することが不得手な組織メンバーや、知識・経験値が低い組織メンバーは付いて来れず、脱落しやすいこと。」デメリットは、これら2点が主なものです。「サーバントリーダーシップ」も万能ではなく、デメリットも存在している以上、自ずと得意な局面と、そうでない局面とがあることになりますね。
ただし、時代背景という切り口で眺めれば、現在は多様な商品・サービスがマーケットに溢れ、消費者ニーズも多様化し、社会情勢も複雑化しています。あまりにも考慮すべき事柄、選択肢が多く、上長自身に知見がない、経験値がない状況もザラです。このような状況下では、トップダウン方式の「支配型リーダーシップ」は無力であり、「サーバントリーダーシップ」を活用し、組織メンバーの様々な知見や意見を吸い上げて判断することが有効になります。逆に、昭和の高度成長期であれば、「支配型リーダーシップ」が有効であったことでしょう。

サーバントリーダーシップのデメリットも理解して使い分ける?

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結論としては、現在のリーダーには、局面・状況を見極めて「支配型リーダーシップ」・「サーバントリーダーシップ」を有効に使い分けるスキルが求められることになります。それぞれのメリット・デメリットをリーダーはシッカリ認識している必要があります。この使い分けを局面・状況に応じて行うことで、リーダーは組織を目標に向かわせることが可能になります。ここが、上長自身がリーダーとしての醍醐味を感じるところでもあり、リーダーとして自身の成長を実感できるところでもあるのではないでしょうか。
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