2019年3月18日 更新

「サラリーマンが300万円で小さな会社を買う」作戦はアリなのか?

『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』という刺激的なタイトルの新書。Web「現代ビジネス」で500万PVの人気連載に加筆した形のビジネス本です。個人で会社をM&Aできる時代になりましたが、なぜサラリーマンが? なぜ300万円で小さな会社なのか? 副業や起業ではダメなのか? タイトルを目にして色んな疑問と興味が浮かび、実際に読んでみようと思った次第です。

gettyimages (26181)

2018.12.4
著者の三戸政和氏は投資家、企業のコンサルタント、そして元兵庫県議会議員などの経歴の持ち主。県政に関わり社会の構造も理解したうえでのアイデアも気になる所です。さて、著者の主張とは一体どんなものなのか?その内容に迫りたいと思います。

「ゼロイチ起業」はとにかく大変!

gettyimages (26183)

まず、なぜ著者は起業や副業ではなく個人M&Aを勧めるのか?という理由に迫ります。その理由は第一章「だから、起業はやめておきなさい」を読み進めば一目瞭然。起業で成功をすることの難易度が“非常に高い”からにほかなりません。
著者は自身のアイデアでゼロから会社を起こす人を「ゼロイチ起業家」と呼んでいますが、彼らは会社員の何倍もハードな労働を苦も無くこなすバイタリティが必要で、しかもベンチャー企業のうち実際に投資を受けて上場にこぎつけるのは1000社のうち3社とも言われるほど競争が激しいのだそうです。
しかし、上場を目指すわけではなく「好きなことで稼ぎたい」という人なら起業もアリなのでは?とも感じたのですが、その考えもどうやら甘いのかもしれません。第2章では個人でチャレンジしたいビジネスの中でも人気上位の「飲食店経営」がどれだけ厳しい商売なのか説明されていました。

飲食店経営は超過酷!

gettyimages (26182)

「コーヒーが好き」「ジャズが好き」「お酒が好き」「料理が好き」。身近で触れる機会も多いだけに起業アイデアとして真っ先に浮かびそうな飲食店ですが、筆者に言わせれば「飲食店経営に手を出したら地獄が待っている」。投資家としても絶対に手を出したくないジャンルだと断言しています。
なぜそこまで強い言葉を使うのだろうとも感じましたが、それは飲食店経営にチャレンジして失敗してゆく人をたくさん目の当たりにしたからでした。飲食店は普段行くことが多いだけに身近に感じますが、実は立地の選定、人件費をはじめとした資金繰り、店舗作り、商品企画、仕入れ、マーケティング…などなど、経営学のあらゆる要素がすべて詰まっている。しかも、店舗は固定されて動かすこともできず、ライバル店の出店などどうしようもない要素にまで左右されます。総合的に考えて、とても素人が安易に始めて成功できるビジネスではないというのです。
さて、いかにゼロイチ起業が大変なのかが分かったところで、本書のテーマ「300万円で小さな会社を買う」という、個人M&Aのお話です。

オーナー社長のすすめ!

gettyimages (26208)

27 件

関連する記事 こんな記事も人気です♪

人生が変わるお金の秘密|幸せな人がしているお金の使い方

人生が変わるお金の秘密|幸せな人がしているお金の使い方

世の中には、いいお金とあまりよくないお金の二種類があるようです。自分が手にしたお金や出しているお金は、はたしてどちらであるといえるのでしょうか。 KenHonda著『一瞬で人生を変えるお金の秘密happy money』 より、過去を見つめ直してより良い未来に向かうHappy Moneyを作り出す考え方をご紹介します。
お金 |
原因は「脳の発作」 お金が貯まる体質に変わる方法

原因は「脳の発作」 お金が貯まる体質に変わる方法

日頃のストレスを買い物で発散したり、逆に無駄遣いをした記憶がないのに、なぜかお金がなかったり。お金にまつわる不思議な現象は、多くの人にとって心当たりがあるのではないでしょうか。 大嶋信頼著『「お金の不安」からいますぐ抜け出す方法』より、お金が貯まらないという体質を変えるための考え方をご紹介します。
お金 |
価値観が多様化する現代 新たな金融システム「金融4.0」とは

価値観が多様化する現代 新たな金融システム「金融4.0」とは

働き方への意識が変わりつつある昨今。AIの台頭など、金融の世界においても変化が求められています。私たちは急速に変わりゆく社会の変化を、敏感に感じ取っておく必要があるでしょう。 田中道昭著『アマゾン銀行が誕生する日』より、新しい金融価値に関する考え方をご紹介します。
お金 |
令和時代のライフハックとは?自分自身をアップデートして時代を乗り切る

令和時代のライフハックとは?自分自身をアップデートして時代を乗り切る

令和という新時代を迎え、働き方の変化を少しずつ肌で感じる昨今です。取り残されないためにも、私たちはもっと意識的に自身をアップデートしていかなくてはなりません。 小山龍介著『仕事のスピードを上げながら質を高める 最強のライフハック100』 より、今すぐにでもできそうなライフハックをご紹介します。
会社を休みたいのに休めない。心のメカニズムの真相を究明する

会社を休みたいのに休めない。心のメカニズムの真相を究明する

定時で帰るということがテーマになったドラマが話題になっています。しかし、会社を休みたいのに休めないという人は、まだまだ多くいるのではないでしょうか。 志村和久著『頑張りすぎるあなたのための 会社を休む練習』 より、「休めない」を解決するための考え方をご紹介します。

この記事のキーワード

この記事のキュレーター

STAGE編集部 STAGE編集部