2019年1月に韓国が「6G研究センター」を設立し、2月にはトランプ大統領が「5Gだけでなく6Gも早くアメリカにほしい」とツイート。6月にはフィンランドのオウル大学が「6G白書」で6Gの世界を予想し、11月6日には中国政府の科学技術部が「6Gの本格的な研究を公式に開始した」と発表。同じ11月、5G基地局のトップメーカー、ファーウェイ(華為技術)の梁華会長は社内に「6G研究チーム」を発足させたと明らかにしました。5G商用化で出遅れた日本政府は2200億円の「ポスト5G基金」をつくって技術開発を推進すると報じられています。
規格も何も固まらない段階で、すでに「ポスト5G」「6G」の話題が世界中で盛り上がっていますが、2020年、ローカル5Gが健闘して5Gの普及が加速すれば、ポスト5G、6Gへの移行もスムーズに進むことでしょう。
モバイル通信5G電波に死角あり 2019年に技術開発は間に合うか
「5G(第5世代移動通信)」は2025年までに世界で11億回線に達すると見込まれます。周波数は従来の「センチ波」に「ミリ波」が加わりますが、ミリ波は直進性が強すぎ建物内に死角ができる弱点があります。5Gの普及でも死角になるかどうかは技術開発や各社の取り組み次第です。