2017年10月12日 更新

〈藤田雄大〉夢を追い続け世界の頂点に立ったバルーンニスト

バルーンニストの藤田雄大さん。18歳で熱気球パイロットライセンスを取得。2007年、立教大学在学時に挑んだ日本選手権では、初挑戦ながら2位を獲得。その後も飛躍的な成長を遂げ、そして2014年ブラジルで開催された世界選手権で日本人初となる優勝を果たしました。

―例えば、明日トレーニングするとしたらどんなスケジュールなのですか?
「まず、明日飛ぶとなったら、前日の夜に天気の確認をします。天気図を見て、どの高さでどのような強さの風が吹くのかをチェックして、あとはその風だったらどういうふうに飛ぶかというプランを何パターンか作っておきます。
夏ですと朝4時ぐらいに起きて、まず風船を飛ばします。その日の風を測って、その風をもとに、どこから飛ぶかを考えます。ゴールに向かって飛んでいって、アプローチして、マーカー(砂袋)を投げて。飛んでいる間に次のゴールをまた決めて……と、その繰り返しですね。多いときは6〜7回、できるだけ多い数をこなしていくというトレーニングです」
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熱気球はひとりだけの競技だけではない。地上と上空で連携するチームワークが肝となる。そしてもっとも重要な要素は自然の環境。その日の状況に合わせ、いかに気球を操るか。事前の戦略かつ瞬時の判断力が要求される。

気球にかかる費用とは

―熱気球はお金もかかるのではないでしょうか?
「そうですね。競技用を全部ゼロから揃えると、大きさにもよるのですが機体の部分だけで400万ぐらいします。あとはガスボンベを積みますが、それもかなり高価です。それを数年おきに定期検査します。しかも最初は5年でよかったものが、3年、2年、1年と短い期間で更新していかなければならないので、相当なお金がかかりますね。
フライトするにもガス代が発生します。ですが、実際に空を飛ぶ経験が一番のトレーニングなので難しいところですよね。また遠征にもかなりお金がかかってしまいます。海外の遠征ですと、その国まで気球を送らなきゃいけないですから。1年間トータルでいうと、維持費だけで200万、300万ぐらいはかかっているかと思います」
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―お金の面もやりくりしながら、プロのバルーンニストとして活動されているのでしょうか?
「プロのような制度はないので、今はスポンサーとして「やずや」さんについていただいています。スポンサーさんもずっと探していて、佐賀の大会の時に出会ったのがきっかけで、本当にたまたまご縁があって、スポンサードしていただいています」

夢の世界チャンピオンへの道

―世界チャンピオンになって状況は変わりましたか?
「スポンサーさんには、チャンピオンになる前からずっと応援していただいたので、金銭的な面では特に変わらないですね。ちなみに、世界選手権は賞金が出ないんですよ! ですので、変わったとしたら、少しずつメディアに取り上げていただくチャンスは増えたかなということですね」
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