面接をうまく乗り切る方法 面接のプロに学ぶ5カ条

アメリカのマーケティング・リサーチ「ハリス・インタラクティヴ」の調査によると、92パーセントの人が、就職の面接の際には非常に緊張し恐怖感を覚えると答えているそうです。
面接の罠にはまらないために、面接のプロが伝授する5カ条とは?
2019.1.18

人生の転換点となるかもしれない「面接」、緊張するのは当然

企業家で面接に関する著作を多数出版しているダヴィッド・ブオナヴェントゥーラは、ハリス・インタラクティヴの結果も当然のことと語ります。就職の面接は、ひょっとしたら今後の人生を左右しかねない重要な転換点に位置するからです。
昨今の面接は、形式的なものではなく面接を受ける人物の内面まで浮き彫りにする形のトリック型の質問が多いといわれています。実際に、社内で力を発揮するのは学歴よりも知力であるためでしょう。
人生の切所である重要な面接、具体的にどのように乗り切ったらよいのでしょうか。

映画の中の一人物像のように、自身の性格を分析し構築する

そこで、ブオナヴェンツゥーラはどんな質問が来ても胆力を発揮できるよう、面接前の準備としてまずは自分の性格をしっかり把握することが大切だと主張します。
それには、映画の中の人物のように、客観的に自分の姿を文字にすることが役に立ちます。
また、さまざまな質問を想定して、それに対してどのような答えを語るのが最も自分の性格、長所を相手に印象付けることができるのかシミュレーションを行ってみましょう。その答えによって、人物像が脈絡のないものにならないようにすることも事前準備の大事なところです。

面接担当者の年代も重要?

 ブオナヴェントゥーラによれば、面接を担当する係員の年代も多少は考慮に入れる必要があるのだそうです。
一般的に、50歳以上の面接官は経済的な利益の欲求を高くする評価する傾向にあります。一方、40代までの面接官は目標が高く野心的な人物に注目する割合が高くなるのだそうです。
そして、どんな相手であろうと避けなくてはいけないことは、挑発的になったり明確ではない回答を冗長に語ったりすることです。

面接の極意 5カ条

その1 面接開始!まずは、自分の自信を相手に印象づける

初対面となるあなたのことを知ろうと、面接官もできるだけ性格や才能を際立たせる質問をしてきます。率直に、「ご自身について語ってください」という場合も多くあります。
自分の自身や長所を、さまざまなデータを使用して相手に印象付けられるように明瞭にシンプルに述べることが重要です。
自分の過去を長々と話すのではなく、確実に結果を得た職歴だけを強調しましょう。

その2 弱点を質問された場合の対処法

面接の質問で多いのは、「あなたの弱点はなんですか」というものです。これは、落とし穴になりうる質問です。というのも、面接を受ける人はその時点ですでに面接官に対して劣等感のような感情を抱いて面接に臨んでいるのが通常であるからです。
しかし、ここで卑下して自らの弱点にことさらにアクセントを置く必要はありません。ここは、次への質問へのステップくらいに考えてさらりと答えておきましょう。

その3 過去の業績やスキルを語る

面接もいよいよ佳境、過去の職場での危機的状況をいかに乗り切ったかなどの本質に突入してきます。ここで勢い込んで、細かな数字や不必要な状況に固執することは危険です。
積極性は失わず、しかし端的に語る準備をあらかじめしておきましょう。

その4 野心と客観性のバランスの良さを強調する

その後、面接官は「今後5年間、どのような目標をもって仕事をされますか」とあなたの野心を見極めようとするでしょう。この局面は、面接の中でも最も難しいものとされています。
つまり、野心と客観性がバランスよく相手に伝わらなくてはなりません。提供されている社内のポジションに関連づけて、自分が最も自信があるスキルや長所を強調できれば大成功です。仮説や具体的な数字も駆使して、実現の方法を具体的に述べることも効果的です。

その5 最後は感情的にならないようにおさめる

面接も終盤になると、面接官は故意にあなたの感情を煽るような質問をする可能性もあります。
たとえば、「わが社があなたを採用しなくてはならない最大の理由は何だと思いますか」といったような。
 ここで煽りには乗らずに、ごく自然な形であなたの「ウリ」となる部分を改めて強調すれば採用通知は半ば手に入れたようなものです。
最後に確認する形で相手に伝える自身のカードは、緊張してデータが混乱したりしないよう事前にしっかり把握することも決め手になるのです。

面接官にも感情があることを念頭に置こう

冷酷無比の裁判官のように見える面接官ですが、相手にも感情があることを念頭に置き、面接の際に使う言葉は挑発的にならないこと、相手をうんざりさせる不明瞭とは縁を切ること。
これが、ブオナヴェントゥーラ氏が最も重要と語る面接の要素です。
事前の準備は怠らず、当日は運を天に任せる吹っ切れた気持ちも、そんなあなたを後押してくれるでしょう。

井澤 佐知子

イタリア在住十数年、美術と食をこよなく愛す。眼下にローマを見下ろす山の町で、イタリアからニュースを発信中。

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