「生きる本能」が目覚める教育で、“メシが食える大人”を社会に送り出す(高濱正伸)
首都圏を中心に「花まる学習会」を展開する高濱正伸さん。その教育への熱い想いは、教室に通わせている保護者だけでなく、教育界へも新たな風を……
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■自分が主人公の人生を、どうマジで生きるか
STAGE編集部:創成館高等学校で特に熱を込めて教えていることは、どのようなことでしょうか。
ベタな言葉ですけど「主体性」です。世の中、主体的に動くことのできない人間が非常に多いなと感じていまして。どう主体性を持って生きるか。自分の人生を、自分を主人公として、どうマジで生きるか。それこそ生き方教育です。こういったことに非常に力を入れていますね。
社会に出たら特にそうですけど、自分らしくいきいき生きるっていうことこそ、楽しい人生だという持論があるんです。自分の意見をしっかり伝えることをトレーニングすることは、彼らが人生を主体的に生きられるというところに、大きなプラスの影響を与えられるのではないかと思っています。
ベタな言葉ですけど「主体性」です。世の中、主体的に動くことのできない人間が非常に多いなと感じていまして。どう主体性を持って生きるか。自分の人生を、自分を主人公として、どうマジで生きるか。それこそ生き方教育です。こういったことに非常に力を入れていますね。
社会に出たら特にそうですけど、自分らしくいきいき生きるっていうことこそ、楽しい人生だという持論があるんです。自分の意見をしっかり伝えることをトレーニングすることは、彼らが人生を主体的に生きられるというところに、大きなプラスの影響を与えられるのではないかと思っています。
STAGE編集部:経営破綻寸前から一転、中学生が憧れる高校で有名になりました。
楽しそうだからでしょ。「心ゆさぶれ!先輩ROCK YOU」というテレビ番組でうちが取り上げられたことがあって。MCの加藤浩次さんが最後に「人って楽しいものに集まるよね」っていうことを仰ったんですね。まさにそう。やっぱり人間って暗い雰囲気のところより、楽しそうなところに集まりたがるじゃないですか。なんかワクワクするものに。
楽しそうだからでしょ。「心ゆさぶれ!先輩ROCK YOU」というテレビ番組でうちが取り上げられたことがあって。MCの加藤浩次さんが最後に「人って楽しいものに集まるよね」っていうことを仰ったんですね。まさにそう。やっぱり人間って暗い雰囲気のところより、楽しそうなところに集まりたがるじゃないですか。なんかワクワクするものに。
STAGE編集部:楽しむ、といえば、生徒と一緒に学校行事を楽しむ様子が取り上げられたこともありますね。
はじめは僕も騒いじゃおう、みたいな感じでやっていただけなんですけど。子どもが一生懸命やることに対して、大人も同じように一生懸命な空気やテンションでやることって、子どもにいろんな影響をもたらすと思うんですね。
ちょうど昨日からダンス部と一緒にダンスの練習を始めたんですね。もちろんダンスなんて踊れないから一生懸命真似してついていくんですけど、2時間ぐらいしたらもう本当に汗だくになって。で、今朝、1年生の担任から声をかけられて。「自分のクラスの女子がちょっとスランプに陥っていたんだけど、昨日必死にダンスを踊っている校長の姿を見て、もう1回頑張らなきゃっていう気持ちになったらしい」って言っていたんですね。
別にその子を元気づけるためにダンスをしていたわけじゃないんだけど、大人の一生懸命な姿を子どもが見て、「あ、このおっちゃんがこのぐらい頑張っているんだから、私も頑張ってみようかな」とか、そういう些細なきっかけになれていることが、どうもたくさんあるんですよ。
はじめは僕も騒いじゃおう、みたいな感じでやっていただけなんですけど。子どもが一生懸命やることに対して、大人も同じように一生懸命な空気やテンションでやることって、子どもにいろんな影響をもたらすと思うんですね。
ちょうど昨日からダンス部と一緒にダンスの練習を始めたんですね。もちろんダンスなんて踊れないから一生懸命真似してついていくんですけど、2時間ぐらいしたらもう本当に汗だくになって。で、今朝、1年生の担任から声をかけられて。「自分のクラスの女子がちょっとスランプに陥っていたんだけど、昨日必死にダンスを踊っている校長の姿を見て、もう1回頑張らなきゃっていう気持ちになったらしい」って言っていたんですね。
別にその子を元気づけるためにダンスをしていたわけじゃないんだけど、大人の一生懸命な姿を子どもが見て、「あ、このおっちゃんがこのぐらい頑張っているんだから、私も頑張ってみようかな」とか、そういう些細なきっかけになれていることが、どうもたくさんあるんですよ。
STAGE編集部:これからの創成館高等学校が向かう先は。
東大に入学させたりなんたりということは全然考えてないですね。東大入りたいってやつがいればその人の夢をかなえましょう、と。でも、一流のデザイナーになりたいというやつがいてもその夢任せてください、と。そういった意味でなんでもいい、子どもたちが描いているものをめちゃめちゃ現実に近づける学校。「この学校行ったらなんとかなんじゃね?」みたいな。そういう子たちが全国から集まってくれるような学校を目指しています。
東大に入学させたりなんたりということは全然考えてないですね。東大入りたいってやつがいればその人の夢をかなえましょう、と。でも、一流のデザイナーになりたいというやつがいてもその夢任せてください、と。そういった意味でなんでもいい、子どもたちが描いているものをめちゃめちゃ現実に近づける学校。「この学校行ったらなんとかなんじゃね?」みたいな。そういう子たちが全国から集まってくれるような学校を目指しています。
■自分がどうしたら楽しいのかを、吐くぐらい考える
STAGE編集部:子育て中の読者の方もたくさんいらっしゃいます。そうした方に向けて子育てのアドバイスをいただけますか。
大人がギラギラすることです。大人がギラギラしたら子どももギラギラします。うちの学校が変わったのは、先生が変わったからですよ。
大人がギラギラすることです。大人がギラギラしたら子どももギラギラします。うちの学校が変わったのは、先生が変わったからですよ。
STAGE編集部:もう少し詳しく、“ギラギラ”することについて教えてください。
“ギラギラ”するとは、自分らしく、ということなんですよ。僕はよく、教育界の異端児みたいな言われ方をするんですけど、なんで異端児って呼ばれるのかよく分からないんですよね。なんでかというと、校長業にしても、経営者の振る舞いにしても、そもそもルールなんてないんですよ。
例えば、入学式のスピーチをするとき、僕は原稿を作らないんですけど、そのことをいつも多くの校長先生から注意されるんです。「奥田君、式典なんだから、ちゃんと文章をしたためて朗々と読みなさい」みたいな。「寝るだろ」みたいな(笑)。それより僕は、「ようこそ、創成館へ!!」みたいなほうが伝わるんじゃないかなと思っているんですよね。
だから僕はどんな批判をされようが自分のスタイルを貫いているし、僕はこういう生き方や自分自身が好きだし、「いかに自分らしく、自分のスタイルを貫いていくか」っていうところが“ギラギラ”につながっているんじゃないのかなと思っています。
“ギラギラ”するとは、自分らしく、ということなんですよ。僕はよく、教育界の異端児みたいな言われ方をするんですけど、なんで異端児って呼ばれるのかよく分からないんですよね。なんでかというと、校長業にしても、経営者の振る舞いにしても、そもそもルールなんてないんですよ。
例えば、入学式のスピーチをするとき、僕は原稿を作らないんですけど、そのことをいつも多くの校長先生から注意されるんです。「奥田君、式典なんだから、ちゃんと文章をしたためて朗々と読みなさい」みたいな。「寝るだろ」みたいな(笑)。それより僕は、「ようこそ、創成館へ!!」みたいなほうが伝わるんじゃないかなと思っているんですよね。
だから僕はどんな批判をされようが自分のスタイルを貫いているし、僕はこういう生き方や自分自身が好きだし、「いかに自分らしく、自分のスタイルを貫いていくか」っていうところが“ギラギラ”につながっているんじゃないのかなと思っています。