2020.1.22
お金に振り回されない生き方
そんな中で、まず伝えておきたいことがあります。それは「お金」があることと、「幸せ」はイコールではないということです。
019ページより引用
株式会社eumoを設立し、人財・お金・文化を軸にした共感コミュニティ通貨などの新事業を展開している著者。東京理科大学工学部卒業後は、住友信託銀行(現・三井住友銀行)に入社。現・ブラックロック・ジャパンに転職後は、株式・為替・資産配分等、多岐にわたった運用業務に従事してきました。
しかし、大病を患ったことや、リーマンショックの経験をきっかけに、それまで信じてきた金融工学や金融市場のあり方などに疑問を抱くようになります。
自分は、技術を使うべき方向が違っていたのではないかと感じるようになった著者。これからは、本来あるべき投資、つまり社会を豊かにするためにお金を投じていって、そのために自分の技術を使うべきであると考えるようになってきたのだといいます。
自分は、技術を使うべき方向が違っていたのではないかと感じるようになった著者。これからは、本来あるべき投資、つまり社会を豊かにするためにお金を投じていって、そのために自分の技術を使うべきであると考えるようになってきたのだといいます。
お金と幸せの関係性については、人それぞれいろいろな価値観があるものです。本著には、人生をお金に振り回されないで生きていくための考え方がまとめられています。
金融の世界に人生を投じてきた著者だからこそわかる、お金と幸せの真の捉え方が見えてきます。
金融の世界に人生を投じてきた著者だからこそわかる、お金と幸せの真の捉え方が見えてきます。
お金は一つの道具である
人によっては、お金を神のように崇めたりする人もいますが、本来お金は良いものでもありませんし、悪いものでもありません。
079ページより引用
現代の日本は、モノで溢れていると著者はいいます。自分が必要だから買うのではなく、みんなが買っているから、なんとなく買わされているといったモノも中にはあるのかもしれません。
たしかに、精神的に満たされている幸せな人ほど、モノやお金を欲しがらない。ストレスによって幸せを感じられない人ほど、モノやお金を欲しがる傾向が強いのかもしれません。
たしかに、精神的に満たされている幸せな人ほど、モノやお金を欲しがらない。ストレスによって幸せを感じられない人ほど、モノやお金を欲しがる傾向が強いのかもしれません。
そもそもお金とは、本来はただの紙であるはずなのに、なぜ価値があるのでしょうか。
理由として、著者は、お金の発行者の信用の存在をあげています。信用が下がれば、お金の価値は下がる。国の経済でいえば、悪化することでその国で発行されるお金の価値が下がって、インフレが発生することもあります。
理由として、著者は、お金の発行者の信用の存在をあげています。信用が下がれば、お金の価値は下がる。国の経済でいえば、悪化することでその国で発行されるお金の価値が下がって、インフレが発生することもあります。
お金とは、人間が自分たちの利便性を考えて生み出した一つの道具であるということを、私たちは忘れてはいけないのかもしれません。その価値は、変化するものの上に成り立っている。絶対的なものではないということを、念頭に置いておく必要がありそうです。
犯罪に使われるのも、人を救うことができるのもお金であるということはしばしばです。
お金そのものに意思はなかったとしても、どう使うかで大きく変わってくる。言い換えれば、お金によって自分自身が変えられてしまう可能性があるということも、忘れていけない考え方でしょう。
お金そのものに意思はなかったとしても、どう使うかで大きく変わってくる。言い換えれば、お金によって自分自身が変えられてしまう可能性があるということも、忘れていけない考え方でしょう。
人や社会の役に立つ働き方
人が幸せに働くためには、自分自身が人や社会の役に立っているという実感が重要であると著者はいいます。
私たちは時として、人の価値観や評価に流されてしまうことがあります。他人の価値観に踊らされて働いたり、お金を使ってしまったり。そうならないために、自分自身の幸せのものさしをしっかり持っていくことが、これまで以上に大事な世の中なってくるでしょう。
私たちは時として、人の価値観や評価に流されてしまうことがあります。他人の価値観に踊らされて働いたり、お金を使ってしまったり。そうならないために、自分自身の幸せのものさしをしっかり持っていくことが、これまで以上に大事な世の中なってくるでしょう。
何を幸せとしていくのか、その基準は私たち一人一人の中にあるものです。最高の幸せとは、最高の自己満足であると語る著者ですが、自分だけが良くて楽しければいいという境涯ではなく、人に役に立っていくことの方に、人は幸せを感じやすいのだといいます。
自我をなくして、他者の役に立って貢献するという考え方が、結局は一番幸せになれる考え方であるといえそうです。
2020年という新しい年を迎えて、どう自分らしく幸せに生きていくのか。私たちは、お金と働くという関係性や意味を常に精査していくことで、幸せな日々を過ごしていくことができるのかもしれません。
2020年という新しい年を迎えて、どう自分らしく幸せに生きていくのか。私たちは、お金と働くという関係性や意味を常に精査していくことで、幸せな日々を過ごしていくことができるのかもしれません。
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タイトル: 幸せな人は「お金」と「働く」を知っている
著者: 新井和宏
発行: イースト・プレス
定価: 1,000円(税抜)
著者: 新井和宏
発行: イースト・プレス
定価: 1,000円(税抜)