2019.2.7
「人の話を聞くこと」は好きですか?気心の知れた仲間と話をするのであれば、お互いがなんの飾り気もなく気さくに話せるかもしれません。しかし仕事では、相手との関係性なども踏まえたうえで、配慮のある「聞き方」が必要です。
今回は、話の聞き上手になるための4つのコツをご紹介していきます。
相手の話は「あいづち」と「オウム返し」が効果的
誰かと話をする場合、会話をする前から「相談がある」という場合もあるでしょう。しかし、多くの人は「話したい」「話を聞いてほしい」願望があります。何となく話しはじめたとしても、相手が何かしらあなたに話したい気持ちがある可能性は少なくありません。
相手が主体的な話をはじめたら、うなずきやあいづちなど、「あなたの話を聞いていますよ」というサインを出しましょう。そうすることで、相手は安心してあなたに話をしやすくなります。
相手の話に対し、無言でうなずいているだけでは何となく物足りなさを感じる人も。そこで、あいづちと併せて使いたいのが「オウム返し」です。相手の話が一区切りしたら、「そうだったの。○○が○○になったのね。それでどうなったの?」といった形で、相手の会話の結論やポイントを押さえてあいづちに含めます。
オウム返しをすることで、相手との相互認識が高まり、相手が持つ信頼感もぐっと増していくでしょう。あまりしすぎると「意識的にオウム返しをしているな」と不快に感じる人もいます。適度な回数であいづちとオウム返しをするといいかもしれませんね。
相手を一方的に批判しない!敬意を持った態度で良好な関係へ
話をしているときに多くの人が嫌な気持ちになるのが、話の腰を折られること。話を途中でさえぎられたり、口を挟まれたりする場合「相手の反対意見・批判をする」ときが多いのではないでしょうか?
話を最後まで聞かずに「それはどうかと思う」といった形で話を持っていかれてしまうと、話していた相手は消化不良の状態になってしまいます。その続きを話せる機会もなく会話が終わってしまえば、あなたと次回何かを話したい・相談したいとは思わないかもしれません。
話を聞く際には、相手に対する敬意を持って聞く姿勢が大切です。たとえあなたが上司で相手が部下であろうとも、同じこと。「自分のほうが正しい!」という間違った意識で相手を攻め立てたり、さげすんだりするようなことはご法度です。
相手の先回りをせず最後までしっかりと聞き取る
相手の話をさえぎらないということは、結果として相手の話を最後までしっかりと聞く態度を見せることになるでしょう。たとえば相手の反対意見や、別の方向からの視点について話したいのであれば、最後まで話し終わって、一度相手の話を認めてからにします。相手は、意見を一旦受け入れてもらうことで、別の意見に対しても話を受け入れやすく感じるはず。
また、人は話の最後のオチまで自分で話したいと思うもの。「最後はこうでしょ?」という形で相手の言いたいことをいってしまうと、相手は話す楽しみや喜びを感じることはないでしょう。
先回りをして相手の話を進めてしまうのは、聞いている側の自己満足でしかありません。相手の気持ちに寄り添いながら、少しの我慢をしつつ、最後まで聞き役に徹する気持ちが大切です。
質問にも工夫を凝らして
相手に対する質問でも、気配りが必要。たとえば質問がなければ、自分に対して関心がない・何の意見もないということでもあり、話し相手はさみしく感じるのではないでしょうか。「へえ。そうなの。」で終わってしまうのも、状況によっては同じように感じるかもしれません。
相手の話した内容や状況によって質問内容に工夫をしてみましょう。「○○をしてみてはどう?」とさらに発展させる聞き方や、「それ、すごくいいよね!」という褒めことばも効果的です。
一方で、相手が深く悩んでいたり、迷っていたりする場合は、話しながら考えをまとめている状況とも考えられます。この場合は、「○○な気持ちだったのね。」とその後少し考える時間をつくってみてください。
聞き上手は話され上手
ユーモアあふれる「話し上手」も素敵ですが、いつも何だか話したくなる「聞き上手」も魅力的なスキルのひとつ。ぜひ、多くの人から愛される「話され上手」になってみてくださいね。