2019.3.26
一流ビジネスパーソンほど時間の作り方を心得ている?
PRESIDENT Onlineによるビジネスパーソン向けリサーチによれば、年収500万〜800万円台の50%以上が、1週間当たりの勉強に割く時間は2時間未満とのことです。他方、年収1,500万円台のビジネスパーソンになると、50%以上が1週間当たり2時間以上を勉強に割く時間として確保していました。私の経験を踏まえても、これは感覚的に理解できるお話です。
加えて、予め勉強時間を自身のスケジュールとして落とし込んでいる割合は、年収500万円台で約33%であるのに対し、1,500万円台になると約49%となりました。年収の高いビジネスパーソンほど、計画的に自己投資を行っていることが窺えますね。確かに、本業の仕事のための時間と、勉強や副業に充てる時間とを同等に扱ってスケジューリングしてしまうことは、自己投資のための時間の作り方のコツになります。高年収のビジネスパーソンほど、タイムマネジメント力に秀でていると言えそうです。
そもそも、日々のプライベートな時間で、無目的に浪費してしまっている時間は、実際には意外と多いです。例を挙げれば、就寝前にどうでもよいことでネットサーフィンしているような時間、通勤電車の中で立って苦痛をジッと我慢しているような時間など、日常生活には有効活用できていない時間が相当あります。このような時間を有効活用できるようにするのが、まずは時間の作り方として基本になります。
時間の作り方その1:スマホと移動時間を有効活用する
時間の作り方として、スマホの活用が最も手っ取り早く効果的な方法です。まず、GoogleSpreadSheetなどに検討事項や暗記事項を予め纏めておきます。スマホを持ち歩いていれば、突発的な待ち時間や通勤時間を有効活用することができるようになります。毎日無目的に浪費される細切れ時間を、これで活かすことが可能になる訳ですね。手帳やノートを都度持ち歩く煩わしさもなく、会議・プレゼン前の待機時間やタクシーでの移動時間、電車・バスでの通勤時間などにも省スペースで勉強できます。
そもそも、短時間頻繁型の学習が記憶の定着に極めて有効であることは、最近の脳機能の研究からも明らかです。加えて、電車・バスなどの閉ざされた移動空間・時間は、集中力の発揮には案外適している環境とも言えます。そこで、移動時間を有効活用して英語のリスニング力をブラッシュアップすることも、オススメできる勉強時間の作り方となります。例えば、BBCやCNNなどのニュースを毎朝聴く習慣付けをすることで、ネイティヴの英語に毎日触れる時間を強制的に確保可能です。
語学学習では集中してリスニングをするのがコツで、経験上「ながらリスニング」の学習効果はほぼありません。そうであればこそ、職場や家庭から物理的に切り離されている通勤時間は、ビジネスパーソンにとっては絶好の集中リスニングの場になり得るのです。通勤時間にスマホで音楽を聴いたり、ゲームをしたりして過ごす方が日本では多い印象なのですが、時間の作り方を知ると非常に勿体ない感じがしますね。
時間の作り方その2:「朝活」をする
とは言うものの、日々無目的に浪費している細切れ時間を掻き集めても、勉強や副業など自己投資の時間を十分に確保できない場合もあり得ます。そのような場合、是非「朝活」を試してみてください。例えば、始業1時間前に出社して会議室でTOEICの勉強をしたり、始業2時間前にオフィス近くのコーヒーショップに入って副業のための作業をしたりする訳です。毎日の始業前に、自分のための時間確保を定型スケジュールにしてしまうのです。
時間の作り方として、「朝活」は極めて効果的です。何より始業前であれば、周囲からの邪魔・雑音が入り難いので、集中して勉強や作業をこなせることも「朝活」のメリットです。私も総合商社勤務時代は、始業90分前にオフィス近くの地下街のコーヒーショップに入り、朝食を摂りながら英語論文の読み込みなどをするのが日課でした。この際、会社関係のメールや資料などには、敢えて一切目を通しませんでした。
私も含めてですが、早起きが基本苦手なタイプもいるでしょう。そのような方は、「Sleep Cycle alarm clock」「Sleep as Android」「Sleep Meister」など、スマホ用目覚ましアプリを活用するのもオススメです。睡眠のリズムを計測し、スッキリと目覚めやすいタイミングで起こしてくれる優れモノです。寝起きが悪くて悩んでいる方は、時間の作り方の一環として試してみる価値はあります。